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2026.05.10

満室の窓口

アパートローン金利相場は?今後の見通しと投資判断のポイント

アパートローンの金利は、不動産投資の収益性を大きく左右します。

物件価格や利回りに目が向きがちですが、借入金利が0.5%〜1.0%変わるだけでも、毎月の返済額や長期のキャッシュフローには大きな差が生じます。

特に一棟アパート投資では、借入額が数千万円から1億円以上になることも多く、金利上昇の影響を軽視できません。

本記事では、アパートローンの金利相場、2026年時点の金利傾向、今後の見通し、投資判断で確認すべきポイントを解説します。


<目次>
【2026年】アパートローン金利の傾向と今後
 ー低金利で借りられるかだけでは不十分
 ーアパートローン金利に影響する主な要因
アパートローンの金利相場一覧
アパートローンの金利相場はどれくらい?
アパートローンの金利タイプは主に2種類
アパートローン金利が不動産投資に与える影響
 ー毎月の返済額が増える
 ーキャッシュフローが悪化する
 ー売却価格にも影響する可能性がある
金利上昇時に確認すべき投資判断のポイント
アパートローンを組む前にやるべきシミュレーション
まとめ


【2026年】アパートローン金利の傾向と今後

2026年のアパートローン金利は、以前のような超低金利を前提に考えるのではなく、今後の金利上昇リスクも踏まえて判断する必要があります。 

日本銀行は2026年4月の金融政策決定会合で、無担保コールレートを0.75%程度で推移させる方針を維持しています。

一方で、物価上振れリスクなどを理由に、1.0%程度への引き上げを主張する委員も出ています。

アパートローンの多くは、短期プライムレートや金融機関の基準金利をもとに金利が決まります。

そのため、政策金利や市場金利が上昇すると、変動金利型ローンの適用金利にも影響が出る可能性があります。


ー低金利で借りられるかだけでは不十分

これまでの不動産投資では、低金利で長期融資を受けられることが大きなメリットでした。

借入金利が低ければ毎月の返済額を抑えやすく、多少利回りが低い物件でもキャッシュフローを確保できるケースがあったためです。 

しかし、今後のアパート投資では、単に「低金利で借りられるか」だけを見て判断するのは危険です。

購入時点では黒字に見える物件でも、金利が上がることでローン返済額が増え、手残りが減少する可能性があります。

さらに、空室や修繕費の発生が重なれば、収支が赤字になることもあります。

そのため、2026年以降にアパート投資を検討する際は、現在の金利だけで収支を判断するのではなく、金利が0.5%・1.0%上がった場合でも保有し続けられるかを確認することが大切です。

「今の金利なら返済できるか」ではなく、「金利が上がっても無理なく運用できるか」という視点で判断しましょう。


ーアパートローン金利に影響する主な要因

アパートローンの金利は、金融機関の店頭金利だけで決まるわけではありません。

実際の適用金利は、日銀の金融政策、短期プライムレート、長期金利、金融機関の融資姿勢などの外部要因に加え、物件の担保評価や収益性、借入者の属性によって変わります。 

同じ物件を購入する場合でも、借入者の年収、金融資産、自己資金の割合、既存借入の状況、投資実績、金融機関との取引状況によって、提示される金利条件が変わることがあります。

金利相場はあくまで目安です。

実際にアパートローンを検討する際は、複数の金融機関に相談し、自分の属性や購入予定の物件でどのような条件が出るのかを比較することが重要です。


アパートローンの金利相場一覧

アパートローンの金利相場は、金融機関の種類や融資商品によって大きく異なります。 

公開されている代表的な不動産投資ローンや賃貸住宅向け融資を見ると、低いものでは1%台後半、高いものでは5%前後まで幅があります。


金融機関・商品タイプ金利相場の目安特徴
都市銀行・地方銀行1%台後半〜4%台属性・物件評価・取引実績が重視される
信用金庫・信用組合2%台〜4%台地域密着型。エリアや取引状況が重要
ネット銀行・信託系ローン2%台〜4%台条件が明確な一方、対象物件に制限がある場合もある
日本政策金融公庫1%台後半〜5%程度制度・担保・返済期間により利率が変わる
ノンバンク・不動産担保ローン3%台〜6%台以上審査に柔軟性がある一方、金利は高めになりやすい

上記はあくまで一般的な目安です。

実際の適用金利は、物件の立地や築年数、収益性、担保評価、借入者の年収、金融資産、自己資金の割合などによって変わります。


金利タイプ別の相場

アパートローンには、主に「変動金利」「固定金利」「固定期間選択型」があります。


金利タイプ金利相場の目安向いている人
変動金利1%台後半〜4%台当初の返済額を抑えたい人
固定金利2%台〜5%台返済計画を安定させたい人
固定期間選択型2%台〜5%台一定期間だけ金利上昇リスクを抑えたい人

変動金利は当初の金利を抑えやすい一方、将来的に金利が上昇すると返済額が増える可能性があります。

固定金利は返済額を安定させやすい反面、変動金利よりも当初金利が高くなる傾向があります。


アパートローンの金利相場はどれくらい?

アパートローンの金利相場は、一般的に1%台後半〜5%台程度を目安に考えるとよいでしょう。

この金利幅はあくまで一般的な目安です。

実際に適用される金利は、金融機関の種類や融資商品、物件の評価、借入者の属性によって大きく変わります。 

都市銀行や地方銀行では比較的低い金利が提示されるケースもありますが、審査は厳しくなりやすい傾向があります。

一方で、ノンバンクや不動産担保ローンでは審査に柔軟性がある反面、金利は高めに設定されることが一般的です。 

そのため、アパートローンを検討する際は、「相場より低いか高いか」だけで判断するのではなく、自分の属性や購入予定の物件で、実際にどのような条件が提示されるかを確認することが重要です。


⚫︎住宅ローンより金利が高くなりやすい理由

アパートローンは、自宅を購入するための住宅ローンとは性質が異なります。

住宅ローンは、主に本人が居住する住宅を購入するための融資です。

審査では本人の年収、勤務先、勤続年数、返済負担率、信用情報などが重視されます。 

一方、アパートローンは不動産投資・賃貸経営を目的とした融資です。

借入者本人の返済能力に加えて、購入する物件が安定して家賃収入を生み出せるか、担保として十分な価値があるかも審査されます。 

アパート経営には、空室、家賃下落、修繕費、入居者トラブル、災害、老朽化などのリスクがあります。

金融機関はこれらのリスクも踏まえて融資判断を行うため、住宅ローンより金利が高めに設定されやすいのです。 


⚫︎金利だけで金融機関を選ぶのは危険

アパートローンを比較するときは、金利の低さだけで判断しないようにしましょう。 

金利が低くても、借入期間が短い、自己資金を多く求められる、対象エリアが限定される、築古物件は対象外になる、繰上返済手数料が高いといった条件が付く場合があります。 

注意したいのが、金利は低いものの借入期間が短いケースです。

借入期間が短くなると、毎月の返済額が大きくなり、キャッシュフローを圧迫しやすくなります。 

反対に、金利が多少高くても、借入期間を長く取れることで月々の返済額を抑えられるケースもあります。 

アパートローンでは、金利だけでなく、借入期間、返済方式、手数料、繰上返済条件、法人融資への対応なども含めて総合的に比較することが大切です。


アパートローンの金利タイプは主に2種類

アパートローンの金利タイプは、大きく分けると「変動金利」と「固定金利」の2種類です。 

それぞれにメリット・デメリットがあるため、投資方針や保有期間に合わせて選ぶ必要があります。


⚫︎変動金利の特徴

変動金利は、一定期間ごとに適用金利が見直されるタイプです。 

メリットは、固定金利よりも当初の金利が低くなりやすいことです。

借入当初の返済額を抑えやすいため、キャッシュフローを出しやすい点が魅力です。

しかし、金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。

特にアパートローンは借入額が大きくなりやすいため、金利が少し上がるだけでも毎月の返済額に影響します。

変動金利を選ぶ場合は、現在の金利だけでなく、将来的に金利が上がった場合の返済額も試算しておきましょう。


⚫︎固定金利の特徴

固定金利は、一定期間または全期間の金利が固定されるタイプです。

メリットは、返済計画を立てやすいことです。

将来の金利上昇リスクを抑えられるため、長期保有を前提とする投資家に向いています。

デメリットは変動金利よりも当初金利が高くなる傾向がある点です。

短期で売却する予定の投資家にとっては、固定金利のメリットが小さくなる場合もあります。 


⚫︎変動金利と固定金利はどちらを選ぶべきか

変動金利と固定金利のどちらがよいかは、投資方針によって異なります。

短期〜中期で売却を想定している場合や、自己資金に余裕があり、金利上昇時にも返済に耐えられる場合は、変動金利を選ぶ余地があります。 

長期保有を前提に安定した返済計画を重視する場合は、固定金利や固定期間選択型を検討する価値があります。 

大切なのは、「低い金利を選ぶこと」ではなく、「自分の投資計画に合った金利タイプを選ぶこと」です。


アパートローン金利が不動産投資に与える影響

アパートローン金利が上がると、不動産投資には主に3つの影響があります。


ー毎月の返済額が増える

金利が上昇すると、毎月のローン返済額が増えます。 

たとえば、借入額5,000万円、返済期間35年、元利均等返済の場合、金利2.0%では毎月返済額は約16.6万円です。

しかし、金利が2.5%になると約17.9万円、3.0%になると約19.2万円まで増加します。


借入額金利2.0%金利2.5%金利3.0%
5,000万円約16.6万円/月約17.9万円/月約19.2万円/月
1億円約33.1万円/月約35.7万円/月約38.5万円/月

※返済期間35年、元利均等返済で試算。実際の返済額は金融機関や返済方式により異なります。

借入額が1億円になると、金利2.0%と3.0%では毎月返済額に約5.4万円の差が出ます。

年間では約64.8万円、10年間では約648万円の差です。


ーキャッシュフローが悪化する

不動産投資では、家賃収入からローン返済、管理費、修繕費、税金、保険料などを差し引いた後に、どれだけ手残りがあるかが重要です。 

金利が上がるとローン返済額が増えるため、返済後のキャッシュフローは減少します。

表面利回りが低い物件、空室率が高いエリアの物件、築古で修繕費がかかりやすい物件、借入割合が高い物件は注意が必要です。

金利上昇によってキャッシュフローが赤字になると、自己資金から持ち出しが発生します。

長期的に赤字が続けば、資金繰りが悪化し、売却を検討せざるを得ない可能性もあります。


ー売却価格にも影響する可能性がある

金利上昇は、物件の売却価格にも影響する場合があります。

買主側のローン金利が上がると、同じ物件価格でも返済負担が増えます。その結果、買主が希望する利回りが上がり、物件価格が下がる可能性があります。

特に収益物件は、利回りをもとに価格が判断されやすい資産です。

金利上昇局面では、購入時だけでなく、売却時の出口戦略にも注意する必要があります。


金利上昇時に確認すべき投資判断のポイント


金利が上昇している局面でアパート投資を検討する場合は、購入時の金利だけを見て判断しないことが重要です。 

アパートローンは借入額が大きくなりやすいため、金利が少し上がるだけでも毎月の返済額に影響します。

購入時点では黒字に見える物件でも、金利上昇や空室、修繕費の発生によって、想定より早くキャッシュフローが悪化する可能性があります。


⚫︎金利が0.5%・1.0%上がっても収支が成り立つか

まず確認したいのが、金利上昇を想定した収支シミュレーションです。 

アパートローンを組む際は、借入時点の金利だけでなく、金利が0.5%、1.0%、場合によっては1.5%上がった場合の返済額も試算しておきましょう。 

金利が上がると毎月のローン返済額が増えるため、家賃収入から返済額や経費を差し引いた後の手残りが少なくなります。

注意したいのは、金利が1.0%上がっただけでキャッシュフローが赤字になる物件です。

購入時点では収支が成り立っていても、金利上昇に加えて空室や修繕が発生すれば、さらに収支が悪化する可能性があります。

アパート投資では、「今の金利なら返済できるか」ではなく、「金利が上がっても無理なく保有し続けられるか」を確認することが大切です。


⚫︎空室率を保守的に見積もっているか

収支計画を作るときは、満室経営を前提にしすぎないよう注意が必要です。

アパート経営では、入居者の退去や次の入居者が決まるまでの募集期間が発生します。常に満室で運営できるとは限らないため、満室時だけの収支で投資判断をすると、実際の運用で資金繰りが厳しくなる可能性があります。

収支シミュレーションでは、満室時に加えて、空室率5%、10%、20%など複数のパターンで試算しておくと安心です。

地方物件や築年数の古いアパートでは、空室期間が長引いたり、家賃を下げないと入居者が決まらなかったりするケースもあります。

そうした物件では、やや厳しめの空室率を設定しても収支が成り立つかを確認することが重要です。


⚫︎修繕費・税金・管理費を含めて判断しているか

アパート投資では、ローン返済以外にも多くの費用がかかります。

たとえば、

・管理会社に支払う管理費

・退去時の原状回復費

・建物の修繕費

・入居者募集時の広告費

・固定資産税、都市計画税

・火災保険料 などです。

法人で物件を所有する場合は、税理士報酬や法人維持費が発生することもあります。

これらの費用を考慮せず、表面利回りだけで物件を判断すると、実際の手残りを大きく見誤る可能性があります。

築古アパートでは、給排水設備、外壁、屋根、共用部などの修繕費が想定以上にかかることがあります。

購入直後は問題がなくても、数年後に大規模修繕が必要になるケースもあるため、毎月の収支に修繕積立の考え方を入れておくことが大切です。

投資判断をする際は、家賃収入からローン返済、管理費、修繕費、税金、保険料などを差し引いたうえで、最終的にどれだけキャッシュフローが残るかを確認しましょう。


⚫︎出口戦略まで見えているか

アパート投資では、購入時点で将来の売却まで考えておく必要があります。

どれだけ毎月の収支が良く見えても、売却時にローン残債を返済できない価格でしか売れなければ、最終的な投資成果は悪化します。

金利上昇局面では、買主側のローン審査が厳しくなったり、返済負担が増えたりするため、物件価格が下がる可能性もあります。

そのため、購入前には「将来いくらで売却できそうか」「売却時にローン残債を返済できるか」「築年数が進んでも買い手がつくか」を確認しておくことが重要です。 

また、土地値がどの程度あるか、エリアの人口が今後も維持されるか、賃貸需要が続くかといった点も出口戦略に関わります。

修繕履歴をきちんと残しておくことも、将来売却する際の評価につながります。 

金利上昇時のアパート投資では、購入時の利回りだけでなく、保有中のキャッシュフローと売却時の出口まで含めて判断することが大切です。


アパートローンを組む前にやるべきシミュレーション

アパートローンを組む前には、購入後の収支を具体的に確認しておきましょう。 

借入時の金利や満室時の家賃収入だけで判断すると、実際に運用を始めてから「思ったより手残りが少ない」と感じる可能性があります。

ここでは、投資判断の前に確認しておきたい基本的なシミュレーション項目を紹介します。


⚫︎毎月の手残りを確認する

まずは、家賃収入からローン返済、管理費、修繕費、税金、保険料などを差し引き、毎月どれだけ資金が残るかを確認しましょう。

表面利回りが高く見える物件でも、実際の経費を差し引くと手残りが少ないケースがあります。 

投資判断では、満室時の利回りではなく、実際に残るキャッシュフローを見ることが重要です。


⚫︎家賃収入が減った場合も試算する

アパート経営では、退去や家賃下落によって収入が減ることがあります。 

満室時だけでなく、家賃収入が5%・10%・20%減った場合でも返済を続けられるか確認しておきましょう。 

収入が少し減っただけで赤字になる物件は、慎重に判断する必要があります。


⚫︎売却時の残債も確認する

アパートローンを組む前には、将来売却するときにローン残債を返済できるかも確認しておきましょう。 

保有中の収支が黒字でも、売却価格よりローン残債が大きいと、売却時に自己資金が必要になる可能性があります。

購入前に、数年後のローン残債と想定売却価格を比較しておくことが大切です。


まとめ

アパートローンの金利相場は、金融機関や融資条件によって異なりますが、一般的には1%台後半〜5%台程度が目安です。

今後は金利上昇の可能性もあるため、現在の金利だけでなく、金利が0.5%・1.0%上がった場合でも収支が成り立つかを確認することが重要です。 

アパート投資では、金利の低さだけでなく、借入期間、空室率、修繕費、税金、出口戦略まで含めて判断する必要があります。 

複数の金融機関を比較し、金利上昇時にもキャッシュフローが残る物件かどうかを見極めたうえで、慎重に投資判断を行いましょう。




参考:日本銀行「総裁記者会見・金融政策決定会合関連資料」

住宅金融支援機構「賃貸住宅融資金利」

日本政策金融公庫「金利情報」

オリックス銀行「不動産投資ローン」

SBI新生インベストメント&ファイナンス「不動産購入ローン」




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