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事例紹介

2026.07.23

クラスコ本社

長期入居後のローコスト改修!LDKのピンポイント戦略で家賃6,000円アップ&1週間で即成約

①構造木造④間取り/世帯数2LDK/10戸
②築年数築24年⑤㎡数60㎡
③階数2階建⑥入居率100%

【課題】 

13年ぶりの退去で室内状態は綺麗だったものの、経営コストを最低限に抑えたいオーナー様のご意向から高額なリノベーションは困難だった。一方で、需要が限られるエリア特性に加え、白一色の内装では競合の築浅物件に埋もれ、長期空室化するリスクが高い状態だった。

【施策】

 ターゲット層(夫婦・カップル)に響くよう、内見時の決定打となるLDKに施工を集中。原状回復費用+αの低予算でLDKにブラウンのアクセントクロスとダウンライトを施工し、既存のピンクのキッチンパネルを活かした温かみのあるモダンな空間へ刷新。

【結果】

家賃を6,000円アップさせて募集開始からわずか1週間で成約。


はじめに

賃貸経営を営むオーナー様にとって、10年を超えるような契約の退去は、大きな喜びと同時に大きな試練をもたらす瞬間です。

長期間にわたり安定した家賃収入をもたらしてくれたことへの感謝がある反面、「退去後の原状回復にどれくらいの費用がかかるのか」「10年前と現在とではお部屋探しのニーズがガラリと変わっているのではないか」という不安が押し寄せます。

特に、周辺に競合物件(ハウスメーカー施工の築浅物件など)が増加しているエリアでは、単に10年前と同じ状態へ綺麗に「元通り」にするだけの原状回復では、現代の部屋探し顧客の目に留まりません。かといって、数百万円単位の大規模なフルリノベーションを施せば、投資資金の回収に何年もかかり、経営上の大きなリスクとなってしまいます。

今回ご紹介するのは、「13年間」という長期間ご入居いただいたお部屋の退去において、オーナー様の「コストは最小限に抑えたい」という強いご要望に応えつつ、ピンポイントなデザイン施工によって「家賃6,000円アップ」と「募集開始からわずか1週間での成約」を同時に達成した成功事例です。

費用を最小限に抑えながら、競合物件を一気に抜き去るための戦略的バリューアップ術を詳しく解説します。

v

Before

After

1. 13年ぶりの退去と、オーナー様が直面した現実的な課題

(1)室内状態の確認:奇跡的に低額で済んだ原状回復費用

13年ぶりの退去連絡を受け、現地にて室内のコンディションを確認したところ、嬉しい誤算がありました。前の入居者様が大変丁寧にお部屋を使用されていたため、13年という歳月を感じさせないほど室内状態が良好だったのです。

通常、13年もの長期入居となると、設備の全面交換や壁・床の下地補修など、原状回復費用だけで数十万円から百万円近く跳ね上がるケースも少なくありません。しかし今回は、基本的なクリーニングと経年劣化によるクロス(壁紙)の張り替え程度で済む状態であり、修繕費用のベースは非常に安く抑えられることが判明しました。

(2)物件概要とターゲット層の分析

本物件は新婚夫婦、カップル、小さなお子様のいるファミリー層をメインターゲットとする、2LDKのメゾネットタイプのお部屋です。施工前の室内デザインはありきたりな「白一色」のクロスで構成された、標準的な賃貸仕様となっていました。

エリア特性としては賃貸の需要・供給ともに少なく、一度空室になると長期化しやすい地域です。

メゾネットタイプは戸建て感覚で暮らせるため、特に子育てファミリーやカップルには非常に人気の高い間取りです。しかし、この地域は「一度お部屋探し顧客の流れを逃すと、次のチャンスまで数ヶ月空室が続く」という厳しいエリア特性を抱えていました。

(3)オーナー様のスタンスと最大の悩み

今回のオーナー様は、賃貸経営に対して「かかるコストは常に最低限に抑え、手元にキャッシュを残す」という質実剛健なスタンスをお持ちの方でした。そのため、バリューアップ工事のために高額な追加資金を投入することには強い抵抗感を示されていました。

オーナー様の心理としては、せっかく前の入居者様が綺麗に使ってくれて修繕費が安く済むのに、なぜわざわざ高いお金を払ってリノベーションしなければいけないのかという疑問がありました。しかし同時に、白一色の無難な原状回復のままだと、近隣にある大手ハウスメーカー施工の築浅物件に埋もれてしまい、空室が半年以上続くリスクがあるのではないかという葛藤も抱えておられました。

「修繕費が安く済むというアドバンテージを潰さず、オーナー様の費用負担を最低限に抑えながら、競合に打ち勝つバリューアップをいかに実現するか?」

これこそが、今回のプロジェクトに課された最大のテーマでした。


2. 費用対効果を極限まで高める「LDK集中」の施工戦略

すべての部屋に手を加えるフルリノベーションは、今回のオーナー様のご意向に反します。そこで私たちが提案したのが、「LDKの一点突破戦略」です。

洋室、廊下、水回り、LDKなどすべての部屋に手を加える従来の全面リノベーションでは高額な施工費用が発生し、資金の回収に何年もかかってしまいます。一方で、最重要エリアである「LDK」のみに投資費を集中させれば、低予算でありながら高いリターンを得られ、投資資金の早期回収が可能となります。

なぜ「LDK」なのか?内見者の購買心理を突く戦略

不動産の内見において、入居希望者が最も長時間滞在し、部屋の第一印象および「ここでの暮らし」を強くイメージする場所は、間違いなくLDKです。

特にメインターゲットである夫婦やカップルにとって、LDKは二人が一緒に過ごす生活の中心であり、家具の配置や空間の雰囲気に最もこだわりたいポイントです。洋室や収納が多少シンプルであっても、LDKに入った瞬間に「わぁ、おしゃれ!」「落ち着く空間だな」という感動を与えることができれば、成約率は劇的に跳ね上がります。

さらに、LDKは13年の経年劣化により、どちらにせよクロスの張り替えが必要な箇所でした。つまり、「どうせ発生する原状回復費用」に「わずかなプラスアルファの施工費」を上乗せするだけで、劇的なバリューアップが可能になるという計算です。

具体的な施工内容

1つ目は、LDKの一角への「アクセントクロス」施工です。壁一面の色・柄を変えることで、空間に奥行きと洗練された立体感を創出しました。

2つ目は、LDK天井への「ダウンライト」新設施工です。従来の単一なシーリングライトからスタイリッシュな埋込型ダウンライトへ変更し、天井面をスッキリ見せつつ、ホテルライクな照明演出を実現しました。


3. 予算をかけずに魅せる!色味とライティングのデザイン美学

「ただアクセントクロスを貼ればいい」「ダウンライトをつければいい」という安易な施工では、逆効果になるリスクがあります。今回の施工では、既存の設備を活かしつつ、計算し尽くされたカラーコーディネートとライティング戦略を行いました。

(1)既存設備(キッチンパネル)との調和

今回のお部屋には、施工前からキッチンの壁面に「淡いピンク色」のキッチンパネルが採用されていました。このピンク色は決して状態が悪くはないものの、コーディネートを誤ると「古い質感」や「ちぐはぐな印象」が目立ってしまう難点がありました。

もしここで、流行りだからといってグレー系統などの重いアクセントクロスを合わせてしまうと、ピンクのキッチンパネルだけが浮いてしまい、お部屋全体の完成度が著しく低下してしまいます。

(2)ターゲット層に刺さるカラーコーディネート

そこで今回は、メインターゲットである夫婦・カップルが好む「明るく、落ち着きのある空間」をテーマに配色パターンを構築しました。

壁面全体には、光を反射させてLDK全体を明るく広々と見せる、清潔感のある「シンプルホワイト」を採用。そしてアクセント面には、上質な質感の「ブラウン」を採用しました。、淡いピンクのキッチンパネルとナチュラルに馴染み、空間をモダンで高級感のある印象へと引き締めてくれます。

この絶妙なカラーリングにより、既存のピンク色のキッチンパネルが「古い設備」から「ブラウンのアクセントクロスと調和した、可愛らしくおしゃれなワンポイント」へと見事に昇華されました。

(3)ダウンライトがもたらす空間の立体感

照明設備も非常に重要な要素です。天井に埋め込まれたダウンライトは壁面のアクセントクロスを照らし、リラックス感を演出されます。

内見時、ドアを開けた瞬間にダウンライトの光がブラウンの壁面を照らし出し、まるでデザイナーズマンションやリゾートホテルのような雰囲気を醸し出します。写真映え(ポータルサイト上の掲載写真の映え)も格段に向上し、ネット集客の段階から強力な引きの強さを生み出しました。


4. 驚異的な成果:わずか1週間で成約&家賃6,000円アップ!

オーナー様の想いと、ターゲットニーズを捉えたピンポイント施工が見事に結びつき、募集開始後すぐに驚くべき成果が現れました。

従来の原状回復のみを想定していた場合は、「普通の築古メゾネット」という印象にとどまり、数ヶ月以上の長期化リスクが高い状態でした。しかし今回の施工を実施した結果、お客様から「LDKがすごくおしゃれで即決したい」という高い評価を得ることができました。

その結果、募集開始からわずか1週間での成約を達成し、設定家賃も「+6,000円アップ」を実現。投資利回り(ROI)においても49%という非常に優秀な水準を記録しました。

需要が限られ、一度空室になると長引きやすい厳しいエリア特性であるにもかかわらず、募集開始からわずか7日間で入居決定となったのです。

しかも、周辺相場に対して「家賃+6,000円」という強気の設定で成約に至りました。年間にして72,000円の収入増となりました。


5. 賃貸経営の未来を創る「段階的リノベーション」という提案

今回の成功は、単に「1部屋が早く決まった」という一時的な成果にとどまりません。今後の賃貸経営を劇的に楽にする「ロードマップ」を示すきっかけとなりました。

一括投資ではなく「退去ごとの段階的リノベーション」

一期工事で全室・全空間を数百万円かけてリノベーションする方法は、大きなキャッシュアウトを伴うためオーナー様の御以降にそぐわない場合もございます。

しかし今回のように、まずは今回の退去で最重要の「LDK」をローコストでバリューアップして家賃を6,000円上げます。そして次回の退去時には、今回得た家賃アップ分のストックを活用し、洋室や廊下のクロス・照明を順次施工していきます。こうしたサイクルを繰り返すことで、数回の退去を経て、段階的に「全室フルデザインリノベーション済み物件」へと進化させることができます。

退去発生のたびにLDKなどのピンポイント施工を行い、家賃アップで成約させて蓄積された家賃収入を次の施工に回すというサイクルを取れば、常に手元のキャッシュフローを黒字に保ちながら、物件全体の価値を年々高めていくことができます。

今回の施工は小さな一歩かもしれませんが、長期的な視点で高い収益性と高稼働率を維持し続けるための、非常に価値ある「確実な第一歩」となったのです。


結論:ローコストバリューアップを成功させる3つの鉄則

今回の事例から学べる、コストを抑えて最大の成果(家賃アップ&早期成約)を引き出すための鉄則は以下の3点に集約されます。

①「全部を変えない」引き算の思考を持つ

競合に勝とうとするあまり、設備をすべて新品に入れ替えようとすると予算はいくらあっても足りません。必要な修繕の内容を考慮しながら「内見者が最も見る場所(=LDK)」だけに投資を集中させ、それ以外の場所は綺麗な原状回復に留めるメリハリをつけることも時には重要になります。

②既存設備のマイナスを「デザインの工夫」でプラスに変える

古さや独特の色味(今回のピンクのキッチンパネルなど)がある設備でも、壊れていなければ捨てる必要はありません。相性の良いアクセントクロスや照明を組み合わせることで、「古さ」を「味わい・おしゃれな個性」へと逆転させることができます。

③オーナー様の「経営スタンス」に寄り添った提案を行う

どんなに素晴らしいリノベーション案であっても、オーナー様の許容リスクや経営方針に合っていなければ意味がありません。「コストをかけたくない」というオーナー様の意向を否定せず、その制約の中で最大限の成果を出す提案こそが、長期的な信頼関係を生み出します。

おわりに

「築年数が経ってきた」「周辺に築浅のライバル物件が増えて空室が目立つ」「でも大規模なリフォーム費用は出せない……」

そんな悩みを抱えているオーナー様こそ、今回のような「ピンポイントなローコストバリューアップ戦略」が劇的な効果を発揮します。

物件の持つ潜在能力を見極め、ターゲット層の心を掴む最小限の投資を行うことで、どんなエリア・築年数の物件であっても「選ばれる高収益物件」へと生まれ変わらせることが可能です。空室対策や家賃設定でお悩みのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。

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