不動産投資
賃貸併用住宅のメリットとデメリット
本記事では、賃貸併用住宅のメリット・デメリットを整理し、後悔しないためのポイントを解説します。 賃貸併用住宅に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
2024.11.14不動産投資
2018.05.30
満室の窓口
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国土交通省が初の実態調査を実施
国土交通省は11日、初の実施となる「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」の結果をとりまとめて公開しました。大規模修繕工事の発注時などに、施工会社の選定で管理組合の利益と相反する立場に立つ設計コンサルタントの存在が問題となっていることを受けたもので、同省はすでに2017年1月に通知を発出し、相談窓口を設けてこれを周知するなど対応を行ってきましたが、今回の調査結果公開はそれに続く取り組みと位置づけられており、工事発注の適正な実施を図る参考にしてほしいとしています。
調査対象は、直近3年間に実施された全国の大規模修繕工事で、2017年5月~7月にかけて郵送・メール回収により実施、2,352社に配布して、134社944事例の有効回答を得たものとなっています。工事の内訳や金額のほか、設計コンサルタント業務の業務量などをみることが可能で、データ処理においては、マンションの戸数規模別分析などもなされました。
・大規模修繕工事の回数と築年数について
【1回目】
11~15年:64.9%
16~20年:24.3%
21~25年:2.1%
26~30年:1.5%
31~35年:2.3%
36~40年:1.1%
41年以上:2.7%
【2回目】
16~20年:1.6%
21~25年:20.5%
26~30年:44.2%
31~35年:20.9%
36~40年:7.6%
41年以上:5.2%
【3回目以上】
26~30年:2.6%
31~35年:14.6%
36~40年:35.1%
41年以上:47.7%
まず、何回目の大規模修繕工事がどのくらいのタイミングで実施されているか築年数との関係を調べたところ、初回は11~15年で64.9%の実施、16~20年が24.3%と、20年以内の実施が9割近くになっていました。築13~16年前後で行うケースが多いようです。
2回目はややバラつきがあるものの、26~30年が44.2%で最多、築26~33年前後での実施が多くなっていました。3回目以上は41年以上が47.7%、36~40年が35.1%で、およそ築37~45年の時期に行われています。
・大規模修繕工事内容の内訳
屋根防水:10.5%
床防水:11.5%
外壁塗装:17.3%
外壁タイル:6.7%
鉄部等塗装:4.9%
建具・金物等:4.2%
共用内部:2.0%
給水設備:6.9%
その他設備:4.2%
外構・付属施設:1.4%
仮設工事:19.2%
その他:12.1%
工事金額ベースでみた工事内訳は、「仮設工事」の19.2%を除くと、「外壁塗装」が17.3%で最多、以下「床防水」の11.5%、「屋根防水」の10.5%、「給水設備」6.9%、「外壁タイル」6.7%などとなっていました。大別すると外壁関係が24.0%でトップ、防水関係が次いで22.0%と多くなっています。
なお全体を対象にした調査では、上記のような結果でしたが、工事実施回数で詳細分析を行うと、「給水設備」が2回目で10.5%にまで増加、3回目以上で再び4.2%に低下するという特色がみられたほか、「建具・金物等」は2回目で3.4%、3回目以上では11.6%にまで伸びていることが分かりました。
・戸あたり工事金額
~25万円:6.8%
~50万円:6.0%
~75万円:13.8%
~100万円:30.6%
~125万円:24.7%
~150万円:9.6%
~175万円:4.8%
~200万円:1.5%
200万円~:2.2%
1戸あたりの工事金額を調査した結果では、75万~100万円のケースが30.6%を占めて最多となり、次いで100万~125万円の24.7%となっていました。50万円未満も12.8%あった一方、200万円を超えるケースも2.2%みられています。
・床面積あたりの工事金額
~5,000円:9.3%
~10,000円:31.8%
~15,000円:41.1%
~20,000円:10.0%
~25,000円:4.8%
25,000円~:3.0%
工事金額を平米あたりの床面積でみると、10,000~15,000円が41.1%で最多、次いで5,000~10,000円が31.8%を占め、5,000~15,000円で全体の7割超になっていました。
設計コンサルタント業務は回数によらず工事監理や設計が多数
・設計コンサルタント業務の業務量内訳
調査・診断:15.2%
設計:31.8%
施工会社選定への協力:8.1%
工事監理:40.3%
長期修繕計画の見直し:3.6%
その他:1.0%
次に大規模修繕工事の設計コンサルタント業務について、その業務内訳を業務量ウェートで調べたところ、「工事監理」が40.3%で最多、次に「設計」の31.8%、「調査・診断」の15.2%などとなりました。なお何回目の工事であるかによる差はほぼみられず、同様のウェート結果になっています。
・業務量(人・時間)
~100人・時間:30.3%
~200人・時間:31.1%
~300人・時間:8.7%
~400人・時間:3.8%
~500人・時間:3.4%
~600人・時間:2.5%
~700人・時間:4.4%
~800人・時間:3.8%
~900人・時間:0.9%
~1,000人・時間:1.9%
~1,500人・時間:4.6%
~2,000人・時間:2.2%
2,000人・時間~:2.4%
業務量は100~200人・時間が31.1%で最多、100人・時間までが続く30.3%となり、ここまでで6割強を占めていました。中央値は145.7人・時間です。回数別では、2回目に100人・時間未満が23.5%へ低下、100~200人・時間が38.9%に伸び、逆に3回目以上では100人・時間未満が33.3%に増加し、100~200人・時間は18.4%に減少していました。ただし200~300人・時間も14.2%みられ、1回目・2回目より目立って高い割合となっています。
全体傾向として、マンションの規模や修繕工事金額が増加するにつれ、設計コンサルタントの業務量も増加することがうかがわれましたが、個別性が高くバラつきも目立ったと報告されました。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像は国土交通省「マンションの大規模修繕工事に関する実態調査」公開資料より)
▼外部リンク
国土交通省 「マンションの大規模修繕工事に関する実態調査」公開資料
http://www.mlit.go.jp/common/001234283.pdf
国土交通省 報道発表資料
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