不動産投資
新築と中古どっちが有利?利回りから見る物件選びのポイント
不動産投資において「新築」と「中古」、どちらを選ぶべきかは多くのオーナーにとって大きな悩みとなります。本記事では、両者の利回りの違いに焦点を当てて、初心者オーナーにもわかりやすく物件選びのポイントを解説します。
2025.06.23不動産投資
2018.05.30
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マーキュリーが2015~2017年の中古マンション価格騰落率分析結果を公開
不動産業界向け情報サービスを手がける株式会社マーキュリーは19日、2015~2017年の3年間における東京23区の中古マンション市場を分析、新築分譲時と中古流通時の価格を比較したマンション価格の騰落率について調査結果を公開しました。
対象は2000年以降に分譲されたマンション(築1~17年)で、中古流通期間は2015~2017年、1K・1Rの間取りを除いた物件となっています。調査エリア数は2015年が775、2016年は761、2017年が770でした。
・騰落率分布
【2015年】
-30%未満:8エリア
-30~-20%:27エリア
-20~-10%:68エリア
-10~0%:204エリア
0~10%:205エリア
10~20%:128エリア
20~30%:75エリア
30%超:60エリア
【2016年】
-30%未満:3エリア
-30~-20%:8エリア
-20~-10%:54エリア
-10~0%:118エリア
0~10%:193エリア
10~20%:180エリア
20~30%:115エリア
30%超:90エリア
【2017年】
-30%未満:1エリア
-30~-20%:11エリア
-20~-10%:35エリア
-10~0%:114エリア
0~10%:194エリア
10~20%:183エリア
20~30%:128エリア
30%超:104エリア
中古マンションとしての流通価格が新築時の分譲価格よりも高騰したエリアが2015年から2016年にかけて大幅に増加、20%以上の上昇をみせたエリアも合計135エリアから205エリアに増え、1.51倍に広がっています。下落したエリアは307エリアから183エリアに減少し、-20%以上の大幅下落エリアにいたっては3分の1弱になっていました。都心部を中心に、その周辺域へも価格上昇エリアが拡大したことが、マップからもうかがわれました。
一方2017年になると、価格下落が20%未満の小幅なエリアは172エリアから149エリアに減少しましたが、-20%以上の騰落率となったエリアが1エリアながら増加しました。最も多かったのは0~10%未満の価格上昇エリアで194エリア、次いで10~20%未満の183エリアとなっています。
2016~2017年で20%以上価格が上昇したエリアは合計205エリアから232エリアに増加、引き続きプラスとなったものの、増加率は1.13倍と緩やかになりました。都心部に集中していた大幅上昇エリアが周辺地域にもみられるようになった一方、足立区・江戸川区・葛飾区などの城東方面を中心に、下落傾向をみせるエリアが多い傾向が続いています。なお、全体では約8割のエリアで新築分譲時価格を上回るプラスとなり、市場価格の高騰傾向が確認されました。
都心3区では築13年前後でも高騰
・地域別中古マンション価格騰落ランキングトップ10
1位 港区虎ノ門5丁目:+113.5%
2位 渋谷区渋谷1丁目:+85.5%
3位 港区元麻布1丁目:+81.0%
4位 中央区日本橋堀留町2丁目:+80.2%
5位 千代田区五番町:+80.1%
6位 渋谷区恵比寿4丁目:+77.9%
7位 千代田区神田淡路町2丁目:+77.7%
8位 港区六本木1丁目:+72.8%
9位 江東区清澄2丁目:+69.4%
10位 荒川区荒川7丁目+68.9%
2017年の地域別価格騰落率をランキング化すると、最も高騰したのは「港区虎ノ門5丁目」で、新築平均価格が7,400万円であったところ、中古平均価格は1億5,800万円となっていました。2位は6,463万円から1億2,236万円と85.5%の上昇になった「渋谷区渋谷1丁目」、3位は1億2,900万円から2億3,350万円となった騰落率81.0%の「港区元麻布1丁目」です。
圧倒的トップの「港区虎ノ門5丁目」は、中古平均築年数も5年と若くなっていますが、2位の渋谷1丁目は10年、3位の元麻布1丁目も15年と築10年を超えています。千代田区、中央区、港区の都心3区では、築13年前後のエリアも多く上位にランクインしました。2013年以降に新築マンション価格の高騰が生じ、緩やかな上昇傾向が続いているため、高騰前に分譲された物件で当時よりも高い価格での取引が進んでいます。
・地域別中古マンション価格騰落ランキングワースト10
1位 葛飾区東水元5丁目:-45.8%
2位 杉並区高井戸西1丁目:-42.0%
3位 北区浮間4丁目:-37.2%
4位 練馬区富士見台2丁目:-37.1%
5位 足立区舎人2丁目:-36.2%
6位 足立区梅田3丁目:-34.4%
7位 葛飾区奥戸7丁目:-33.5%
8位 練馬区大泉学園町8丁目:-33.1%
9位 杉並区下井草1丁目:-33.0%
10位 板橋区常磐台3丁目:-32.8%
逆に平均騰落率が低いワースト10エリアをみると、最も大きく下落したのは「葛飾区東水元5丁目」で、新築平均が3,294万円であったのに対し、中古平均が1,780万円と-45.8%の価格下落になっていました。平均築年数は15年です。次ぐ2位は「杉並区高井戸西1丁目」で、3,450万円から2,000万円に低下、こちらも平均築年数は15年でした。
3位~10位の騰落率は僅差で、-37.2%から-32.8%と、5%の幅に収まっています。最も築年数が浅かったのは6位の「足立区梅田3丁目」で8年、その他はすべて10年以上でした。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社マーキュリー プレスリリース
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