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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

収納スペースを提供するサービス 収納ビジネスの現状は?

都市部で認知度が高まりつつある収納ビジネス

不動産投資の方法としては、アパートやマンション経営、駐車場経営などが考えられますが、今注目される不動産投資の方法としては、「収納ビジネス」があります。


特に、都市部で生活していると、収納スペースが不足して困ってしまうことが多々ありますが、収納ビジネスを展開すれば、収納スペースが足りなくて困っている人たちの悩みを解消できます。


収納ビジネス市場の現状についてみていくことにしましょう。


レンタル収納、コンテナ収納について

はじめに、収納ビジネスの種類についてみていくことにしましょう。


収納ビジネスとしては、「レンタル収納」、「コンテナ収納」、「トランクルーム」があります。


レンタル収納とコンテナ収納は、いずれも個人の自宅に置くことができない荷物を預かるサービスです。両者の違いは、収納する場所が異なっている点です。


レンタル収納の場合は、レンタル収納の専用の建物内やビル内などの屋内であり、コンテナ収納の場合は、屋外に設置されたコンテナとなっています。


レンタル収納の場合、収納スペースが屋内であること、また、利用者以外は収納スペース内に立ち入れないことが多いために、セキュリティの面で安心感があります。


また、コンテナ収納の場合は、コンテナに鍵をかけて保管しているものの、屋外に設置されているため、コンテナ収納の利用者以外も、コンテナ収納の敷地内に入りやすい状態となっています。


そのため、コンテナ収納の場合、レンタル収納と比較すると、セキュリティが若干低いことは否めません。


トランクルームについて

トランクルームも、レンタル収納やコンテナ収納(以下、レンタル収納等)と同様に、荷物を保管するサービスのことですが、トランクルームがレンタル収納等と異なる点は、倉庫業法に基づいており、荷物の保管が保証されている点です。


そのため、レンタル収納等と比較すると、安心して荷物を保管することができます。


また、レンタル収納等は、荷物の出し入れの時間帯に制限がなく、24時間いつでも利用できますが、トランクルームの場合は、荷物が厳重に管理されていることもあり、トランクルームの営業時間内でなければ、荷物の出し入れをすることができません。


このことから、不動産投資として収納ビジネスを行う場合は、レンタル収納、または、コンテナ収納の運営が最適です。


収納ビジネスの市場規模はどれくらい?

都市部を中心として、レンタル収納などをはじめとした収納ビジネスは広がりを見せていますが、収納ビジネスの市場規模については、矢野経済研究所が調査し、2016年9月に調査結果を発表しました。


参照元:矢野経済研究所 

レンタル収納・コンテナ収納・トランクルーム市場に関する調査を実施(2016年)

https://www.yano.co.jp/press/press.php/001585


それによると、2015年度の収納ビジネスの市場規模は、603億4000万円となりました。


収納ビジネスの種類ごとの市場規模を見てみると、レンタル収納は238億8000万円、コンテナ収納は327億5000万円、トランクルームは37億円でした。なお、トランクルームの利用は、個人利用のみを調査対象としています。


収納ビジネスは、自宅に置くことができない荷物を置くサービスとして認知度が高まってきており、市場規模の伸び率は年間約8%で、堅調な伸びを示していることが分かります。


また、収納サービスの市場規模は、2011年の時点では約455億円であったことから、2011年からの4年間で、市場規模は約30%も拡大しました。


アパートやマンション経営は、今後の人口の伸び悩みなどもあり、長い目で見ると、投資に対するリターンが期待しにくくなりますが、収納ビジネスは、不動産投資として伸びしろが期待できることから、投資を検討してみてはいかがでしょうか。


(画像は写真ACより)


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