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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】2017年度上半期のリフォーム・リニューアル工事受注高は約6.7兆円

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

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国土交通省がリフォーム工事等に関する最新調査報告データを公開

国土交通省は12月27日、2017年度上半期受注分を対象とした「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」の資料を公開しました。リフォームを中心とした市場の規模や動向を把握することを目的とした調査で、2008年度から実施されています。


調査期間は、2017年4月1日~6月30日と2017年7月1日~9月30日の2期で、建設業許可業者5,000者を対象として実施、元請工事や増築工事、一部改築工事、改装・改修工事、維持・修理工事などについてその内容を尋ね、データ集計を行っています。


・受注高

合計:6兆7,333億円(前年同期比-11.6%)

 4~6月:3兆2,055億円(前年同期比-14.7%)

 7~9月:3兆5,275億円(前年同期比-8.5%)

住宅:1兆9,688億円(前年同期比-37.1%)

非住宅建築物:4兆7,644億円(前年同期比+6.2%)


2017年度上半期のリフォーム・リニューアル工事受注高は、合計で6兆7,333億円となり、前年同期に比べ11.6%の2桁減になっていました。前半と後半に分けると、とくに前半の4~6月が低調で、前年同期比14.7%の減少となっています。2014年度は上半期・下半期とも前年同期比マイナスでしたが、それ以降はプラス傾向を続けてきていたことから、4期ぶりに減少へ転じたものとなります。


住宅と非住宅建築物の別でみると、住宅が2兆円を割り込み、前年同期比37.1%減という大幅なマイナスとなった一方、非住宅建築物は4兆7,644億円で、前年同期よりも6.2%増加になっていました。


・工事種類別

【住宅】

増築工事:571億円(前年同期比-39.7%)

一部改築工事:757億円(前年同期比+21.0%)

改装・改修工事:1兆4,790億円(前年同期比-44.2%)

維持・修理工事:3,570億円(前年同期比+11.0%)


【非住宅建築物】

増築工事:4,454億円(前年同期比+83.8%)

一部改築工事:2,156億円(前年同期比-17.7%)

改装・改修工事および維持・修理工事:4兆1,034億円(前年同期比+3.1%)


住宅と非住宅建築物のそれぞれで、工事種類別の内訳をみたところ、住宅では大半を占める内装の模様替えや屋根の葺き替え、間取り変更、設備機器更新などにあたる改装・改修工事が、前年同期に比べ44.2%と非常に大きな減少を記録し、全体を押し下げる結果になっていることが分かります。また、増築工事も39.7%と大幅な減少でした。そうした中、一部改築工事と壊れた部分の修理や部材交換、消耗部品交換などにあたる維持・修理工事は、前年同期よりも増加しています。


非住宅建築物の場合では、改装・改修工事と維持・修理工事をあわせたもので4兆円を超え、前年同期を上回ったほか、増築工事が4,454億円ながら前年同期比83.8%の増加という大幅なプラスを記録しました。一方、一部改築工事は前年同期比で2桁減になっています。


住宅は全般減少も個人の木造一戸建が最多、必須インフラ部の更新・修繕が優先か

・用途別、構造別の受注高

【住宅】

一戸建・木造:9,135億円(前年同期比-33.6%)

共同・コンクリート系構造:7,101億円(前年同期比-39.4%)

一戸建・鉄骨造:737億円(前年同期比-9.8%)

一戸建・コンクリート系構造:600億円(前年同期比-44.2%)

共同・木造:413億円(前年同期比-36.2%)


【非住宅建築物】

事務所・コンクリート系構造:6,831億円(前年同期比+17.5%)

生産施設・鉄骨造:6,195億円(前年同期比+37.0%)

学校校舎・コンクリート系構造:3,397億円(前年同期比-14.9%)

生産施設・コンクリート系構造:2,748億円(前年同期比+75.5%)

物販施設・鉄骨造:2,235億円(前年同期比+14.1%)


用途別、構造別でみた工事内容ごとの受注高は、住宅の場合、木造の一戸建住宅が最多となったものの、1兆円は割り込み、9,135億円で、前年同期に比べ33.6%の減少となっていました。次いで多いのは、コンクリート系構造の共同住宅で7,101億円、こちらも39.4%の大幅マイナスになっています。


非住宅建築物では、コンクリート系構造の事務所が6,831億円で最多、前年同期より17.5%増加していました。2位は鉄骨造の生産施設(工場、作業場)で、前年同期比37.0%増を記録しています。3位にはコンクリート系構造の学校校舎が入りましたが、こちらは前年同期比14.9%のマイナスでした。


・発注者別受注高

【住宅】

個人:1兆3,403億円(前年同期比-33.9%)

管理組合:2,917億円(前年同期比-48.0%)

民間企業等:1,741億円(前年同期比-47.7%)

公共:1,582億円(前年同期比-19.3%)


【非住宅建築物】

民間企業等:3兆8,249億円(前年同期比+13.3%)

公共:7,708億円(前年同期比-15.7%)

個人:1,286億円(前年同期比+0.5%)

管理組合:343億円(前年同期比-23.5%)


発注者別では、住宅の場合、すべての項目で前年同期比が2桁マイナスとなり、落ち込みが顕著でしたが、最多は個人の1兆3,403億円、次いで管理組合の2,917億円などとなりました。


非住宅建築物の場合は、最多の民間企業等が3兆8,249億円で、前年同期比13.3%の増加となり、次いで前年同期比では15.7%のマイナスであったものの7,708億円となった公共が入っています。個人はそれに次ぐ1,286億円で、前年同期比0.5%増のほぼ横ばいでした。


・工事目的別受注件数

【住宅】

劣化や壊れた部位の更新・修繕:2,897,020件(前年同期比+3.0%)

省エネルギー対策:112,557件(前年同期比+8.2%)

高齢者・身体障害者対応:46,903件(前年同期比-16.2%)


【非住宅建築物】

劣化や壊れた部位の更新・修繕:1,465,385件(前年同期比+32.5%)

省エネルギー対策:124,119件(前年同期比+71.7%)

防災・防犯・安全性向上:45,985件(前年同期比+18.3%)


工事の目的を受注件数で整理すると、住宅、非住宅建築物のいずれも1位、2位はそれぞれ「劣化や壊れた部位の更新・修繕」、「省エネルギー対策」となりました。とくに非住宅建築物の「省エネルギー対策」工事は前年同期に比べ71.7%も増加しています。3位には、住宅で「高齢者・身体障害者対応」が、非住宅建築物では「防災・防犯・安全性向上」が入りました。


・工事部位別受注件数

【住宅】

給水給湯排水衛生器具設備:891,784件(前年同期比+1.0%)

内装:790,222件(前年同期比-7.9%)

建具:400,834件(前年同期比-12.8%)


【非住宅建築物】

電気設備:476,873件(前年同期比+24.6%)

内装:398,059件(前年同期比+24.9%)

空気調和換気設備:311,094件(前年同期比+48.6%)


部位別でみると、住宅では「給水給湯排水衛生器具設備」がトップで前年同期に比べてもやや増加、以下は「内装」、「建具」の順に多くなっています。一方、非住宅建築物では「電気設備」がトップで前年同期比24.6%の増加、2位は「内装」、3位は「空気調和換気設備」でした。こちらは前年同期比で48.6%の増加と大きく伸びています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像はプレスリリースより)



▼外部リンク


国土交通省 プレスリリース

http://www.mlit.go.jp/common/001215832.pdf

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