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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】大都市圏のオフィスは拡張傾向、引き続き堅調なニーズを確認

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


ザイマックス不動産総合研究所が最新のオフィス需要調査結果を公開

株式会社ザイマックス不動産総合研究所は7日、「大都市圏オフィス需要調査2017秋」の公開を開始しました。同研究所は2016年秋から半年ごとにオフィス利用の実態調査と働き方に関する調査を行っており、今回は第3回の調査結果公開となっています。


・オフィス需要

利用人数が増えた:37.5%

変わらない:49.1%

利用人数が減った:12.3%


オフィス面積が拡張した:8.6%

変わらない:86.1%

オフィス面積が縮小した:2.2%


賃料単価が上昇した:15.9%

変わらない:70.1%

賃料単価が下落した:1.9%


過去1年間におけるオフィスの利用人数について、「増えた」とする企業は37.5%となり、「減った」とする企業を25.2ポイント上回りました。オフィス面積についても「拡張した」とする企業が8.6%で、「縮小した」とする回答は2.2%にとどまりました。オフィス需要は引き続き堅調であることが分かります。


一方で、賃料単価は「上昇した」ケースが15.9%と、前回調査時よりもさらに1.9ポイント増加、「下落した」ケースは1.9%となっています。


・オフィスの手狭感

かなり狭い:5.2%(前回調査比+0.4ポイント)

やや狭い:27.4%(前回調査比+0.6ポイント)

ちょうど良い:50.0%(前回調査比-0.2ポイント)

やや広い:12.4%(前回調査比-0.8ポイント)

かなり広い:3.6%(前回調査比横ばい)


現在のオフィス空間を狭いと考えている企業も少なくなく、「かなり狭い」と「やや狭い」の合計で32.6%が手狭感を抱いていることも明らかとなりました。前回調査よりもその傾向は強まっており、「ちょうど良い」、「やや広い」の回答は減少しています。


利便性の高い立地、従業員満足度の高い空間物件を

・入居中オフィスのレイアウトについて

固定席:95%(前年調査比+1ポイント)

会議室:79%(前年調査比+1ポイント)

受付スペース:61%(前年調査比+2ポイント)

ロッカー:60%(前年調査比-3ポイント)

書庫・倉庫:54%(前年調査比+2ポイント)

オープンミーティングスペース:45%(前年調査比+3ポイント)

社長室・役員室(個室):40%(前年調査比+3ポイント)

サーバールーム:37%(前年調査比+2ポイント)

更衣室:33%(前年調査比-3ポイント)

災害用備蓄品スペース:30%(前年調査比+1ポイント)

リフレッシュスペース:26%(前年調査比+4ポイント)

フリーアドレス席:19%(前年調査比+1ポイント)


オフィスレイアウトは、前回の2016年秋調査と比べて大きな変化はみられない状態ですが、「オープンミーティングスペース」や「リフレッシュスペース」を設けるなど、柔軟な使い方ができるスペースを確保するケースが増えてきていることが分かります。


・テレワークを支援するICT投資

している:66.2%

していない:33.8%


オフィス以外の場所でメールやスケジュールがチェックできる環境整備:57.2%

モバイルワークが可能な端末支給:48.8%

外出時でも使えるネットワーク環境の構築:36.9%


全体の66.2%の企業が、従業員のテレワークを支援するためのICT投資を始めており、“働き方改革”のもと、新しいワークスタイルの導入が進められてきています。オフィス以外でもオフィス同様に使えるIT環境や仕組みの構築を図っている企業は過半数にのぼり、端末の支給を行っている企業も半数近くありました。


・テレワークの場所や制度内容

在宅勤務制度:19.2%(前回調査比+6.6ポイント)

専門事業者などによるレンタルオフィス、シェアオフィスなどの利用:6.7%(前回調査比+1.1ポイント)

自社所有・賃借のサテライトオフィス設置:5.4%(前回調査比-0.6ポイント)

他社オフィス拠点の利用:4.8%(前回調査比-2.2ポイント)


テレワークの場所や制度としては、「在宅勤務制度」や「専門事業者などによるレンタルオフィス、シェアオフィスなどの利用」が伸びてきています。企業規模別にみると、大企業ほどこうした制度やサードプレイスオフィスの導入率が高い傾向にあり、資力に余裕のある企業から働く場所の多様化・柔軟化が進んできているようです。


・オフィスに求める要素(ハード)

利便性の高い立地:88.6%

ビルの清掃衛生・維持管理状態の良好さ:82.8%

セキュリティ性能の高さ:82.0%

耐震性能の高さ:80.8%

BCP適応:66.2%

停電時の電力供給:58.9%


オフィスに求める要素をハード面で尋ねた結果では、「非常に重視する」と「重視する」を合計した結果で、1位が「利便性の高い立地」、2位は「ビルの清掃衛生・維持管理状態の良好さ」、3位は「セキュリティ性能の高さ」でした。4位には「耐震性能の高さ」が続きました。これらはいずれも8割を超えています。災害時などの事業継続計画(BCP)への適応を求めるケースも多く、安全性に対する意識の高まりがみられました。


・オフィスに求める要素(ソフト)

従業員が快適に働ける:89.6%

従業員のモチベーション向上につながる:85.5%

業務の効率化:82.0%

生産性の向上:80.1%

労働時間の削減・効率化:72.9%


ソフト面では、「従業員が快適に働ける」環境や、「モチベーション向上につながる」環境が1位、2位にランクインするなど、従業員満足度に関する項目を重視する傾向が高くなっていました。「従業員がリフレッシュできる」の70.0%、「従業員のワークライフバランス向上につながる」の69.2%といった値の高さもそれを表しています。


また「業務の効率化」や「生産性向上」も8割を超える結果となりましたが、従業員の満足度を高めることで、結果的に企業の生産性や効率も高まると考えている企業も多くなっているようです。一方で、「イノベーションの促進・新規事業の創出」や「コラボレーションを誘発する」環境へのニーズはそれぞれ37.9%、30.5%と、比較的少ないことが分かりました。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像はプレスリリースより)



▼外部リンク


株式会社ザイマックス不動産総合研究所 プレスリリース

https://soken.xymax.co.jp/

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