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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

どんな税金がかかる?土地にまつわるお金の話

はじめに

ご存知のとおり、土地には税金がかかります。では、実際にどんな税金が発生するか知っていますか?みなさんがよく聞く税金には、「住民税」や「消費税」などというものがあるでしょう。

しかし、これ以外にも課せられる税金の種類はたくさんあります。土地などの不動産をこれから購入する人だけでなく、不動産を持っている人や、手放す人にも課税されます。

今回は、不動産にまつわる税金のお話をします。

土地の所有にかかる税金とは

最初に、土地は所有している人に課せられる税金の話をします。土地の所有者に課せられる税金には、「固定資産税」と「都市計画税」というものがあります。

ここで所有者とは、固定資産税課税台帳に登録される人のことを指し、毎年1月1日の時点で登録された人に税金が課せられます。

土地の価値は3年ごとに評価が行われます。これを評価替えといいますが、土地の価値(固定資産税評価額)が課税標準となり、固定資産税と都市計画税などの税金に影響を及ぼすことになります。

評価替えは直近で平成27年に行われてたため、次は来年の平成30年に予定されています。

また、不動産経営など土地を利用した所得がある場合には、「所得税」と「住民税」を納める必要もあります。ここではあまり詳しくは紹介致しませんが、例えばサラリーマンとして働いた給与所得と合算できるので、不動産所得を赤字にすることで全体の所得を減らして節税する目的で投資する人もいます。

土地の保有以外にもかかる税金

土地を所有する他にも、「土地の取得」や「土地の譲渡(売却)」というタイミングで、様々な税金が関わってきます。1つずつ見て参りましょう。

【取得】【譲渡】登録免許税
不動産を取得して、登記をするときにかかるのが登録免許税です。登記されている土地や建物に関する内容を変更するときには登記が必要です。登記が必要になるのは、例えば次のようなケースです。

1.新築の不動産を購入したとき(所有権保存登記)
2.不動産の売買や贈与・相続によって所有者が変更されるとき(所有権移転登記)
3.住宅ローンの借入時、不動産を抵当に入れるとき(抵当権設定登記)

【取得】不動産取得税
不動産取得税は、不動産の購入や贈与で取得したときにかかる地方税です。この不動産取得税は、登記の有無に関わらず必要になります。

【取得】消費税
消費税は、不動産の購入や譲渡を受けるときに課税されます。しかし個人間の取り引きでは消費税は、基本的に発生しません。

【取得】印紙税
土地の購入や譲渡に関して、土地売買契約書やローン契約書などを作成するときには、印紙を貼り付ける必要があります。この印紙を入手するために、印紙税を支払います。

【譲渡】譲渡所得税
不動産を売却したときに得られた利益(譲渡所得)には、所得税と住民税がかかります。ポイントとしては、譲渡所得は所得として他の所得と損益通算されず、個別に譲渡所得に対して課税されます。

5年以下の所有なら短期譲渡所得、5年より長い間所有していたら長期譲渡所得というように区別され、課税率が変わってきます。

【取得】贈与税、相続税
贈与や相続によって不動産を取得した際には、それぞれ贈与税と相続税が課税されます。土地や建物の購入するための資金を譲り受けることだけでなく、車や不動産などの財産の名義を変更すること、自分の代わりに親が借り入れをすることも贈与と呼びます。

さいごに

さて、今回は不動産の取得や保有、譲渡に関係する税金の話をして参りました。たくさんの税金が登場しましたが、理解は深められましたでしょうか?

税金の算出方法の説明は、複雑になるためここでは割愛しましたが、実際に不動産を取得・保有・譲渡する際には、こうした税金を計算することは非常に重要です。

このような税金は、大きな負担を強いることもあるため、用意は早いうちからするように心がけましょう。

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