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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】世界の都市総合力ランキング、2位に迫るも東京は3位

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


10回目となる最新「GPCI」が公開に

一般財団法人森記念財団 都市戦略研究所は12日、毎年発表している「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index・GPCI)」の2017年版調査結果を公開しました。


この調査は、世界を代表する主要44都市を対象に、都市の力を示す「経済」、「研究・開発」、「文化・交流」、「居住」、「環境」、「交通・アクセス」の6分野70指標について評価、人や企業を世界から惹きつけるその都市の総合力としてランキング化しているもので、今回が10回目の実施になります。


・総合ランキング

1位:ロンドン 1560.1(前回1511.5)

2位:ニューヨーク 1386.3(前回1384.7)

3位:東京 1354.7(前回1338.5)

4位:パリ 1282.1(前回1289.7)

5位:シンガポール 1224.6(前回1197.0)

6位:ソウル 1143.5(前回1133.3)

7位:アムステルダム 1129.8(前回1085.8)

8位:ベルリン 1107.8(前回1080.8)

9位:香港 1090.1(前回1098.5)

10位:シドニー 1078.0(前回1009.9)


総合ランキングにおける大きな変動はなく、トップは高い総合力をみせ、他都市を引き離したロンドンとなりました。ロンドンの1位は6年連続になっています。2位はニューヨークで、東京はそれに続く3位となりました。昨年初のトップ3入りを果たした東京は、今回も3位をキープしたほか、スコアを伸ばして2位のニューヨークに迫るものとなっています。トップ10では、10位のシドニーが前回の14位から、やや大きなランクアップを果たしました。


2007~2008年の世界金融危機以降、ロンドンは数年間にわたり都市力を低下させていましたが、2012年のオリンピック・パラリンピック開催を機に回復軌道へと乗って、その後も着実にスコアを伸ばし続けています。注目点として英国のEU離脱があり、今後どのような影響を首都であるロンドンにもたらすか未知数な面もありますが、人口増と大規模都市開発が継続されていることから、当面の間は高い都市力を発揮し続けると見込まれます。


東京は経済や居住でランクダウンも交通・アクセスや文化・交流の弱みを改善

・分野別ランキング

【経済】

1位:ニューヨーク 323.2

2位:ロンドン 301.6

3位:北京 295.6

4位:東京 294.3

5位:上海 256.0


【研究・開発】

1位:ニューヨーク 183.7

2位:ロンドン 165.1

3位:東京 162.9

4位:ロサンゼルス 148.9

5位:ソウル 126.5


【文化・交流】

1位:ロンドン 333.1

2位:ニューヨーク 233.1

3位:パリ 217.3

4位:東京 186.3

5位:シンガポール 180.9


【居住】

1位:ベルリン 369.3

2位:アムステルダム 363.7

3位:ストックホルム 359.2

4位:ウィーン 358.6

5位:フランクフルト 358.4

(14位:東京 332.8)


【環境】

1位:フランクフルト 200.1

2位:チューリッヒ 197.5

3位:シンガポール 191.4

4位:ジュネーブ 191.3

5位:ストックホルム 190.5

(12位:東京 172.4)


【交通・アクセス】

1位:パリ 245.3

2位:ロンドン 244.0

3位:上海 224.0

4位:ニューヨーク 221.1

5位:香港 206.7

6位:東京 206.1


分野別ランキングをみると、1位を獲得したロンドンは「文化・交流」の評価の高さが目立ち、「食事の魅力」や「海外からの訪問者数」などが伸び続けていました。


東京は「文化・交流」が昨年の5位から4位にランクアップしたほか、「交通・アクセス」が11位から6位に上がっています。「文化・交流」では「海外からの訪問者数」や「美術館・博物館数」などの「集客施設」の増加がプラスに働きました。また「交通・アクセス」では、昨年まで「国際線旅客数」となっていた指標が「国内・国際線旅客数」へと変更されたことでスコアアップにつながったことや、「国際線直行便就航都市数」、「通勤・通学の利便性」でスコアを伸ばしたことが要因になっています。


一方で「経済」は昨年のトップから4位に、「居住」は6位から14位へとダウンしました。「経済」では好調な上位都市に比べ「GDP成長率」が低いことや為替変動(円安)が進んだことなどが影響し、「居住」では今回から追加された「社会の自由度・公正さ・平等さ」、「メンタルヘルス水準」といった指標で低い評価にとどまったことが理由として挙げられています。なお「環境」は昨年と同じ12位、「研究・開発」は昨年2位から3位へのランクダウンでした。


上位2都市と比較した東京の課題としては、とくに「文化・交流」のスコア差が激しいことが指摘されます。「ハイクラスホテル客室数」などの「受入環境」や「文化・歴史・伝統への接触機会」といった「文化資源」で引き離されており、これらポイントの魅力向上が望まれるところです。


また「経済」の「市場の魅力」や、「交通・アクセス」における「国際交通ネットワーク」もロンドンやニューヨークの水準には到達していないことから、これらの弱みを克服すること、あわせて2020年に開催を控えるオリンピック・パラリンピックを、ロンドンのように好機として活かせるかどうかが、今後の都市力伸長にかかっているといえます。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像はプレスリリースより)



▼外部リンク


一般財団法人森記念財団 都市戦略研究所 プレスリリース

http://mori-m-foundation.or.jp/pdf/gpci2017_release


「世界の都市総合力ランキング(GPCI) 2017」

http://mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/index.shtml

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