お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】最新オフィスビル市況調査、東京主要5区の空室率はさらに改善

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


ビルディング企画が2017年7月度の市況・賃料相場レポートを公開

株式会社ビルディング企画は18日、2017年7月度の調査レポートとして「全国6大都市圏オフィスビル市況調査」の結果を公開しました。東京、名古屋、大阪、福岡、札幌、仙台の主要エリアにおけるオフィスビル市況をみることができます。


・東京主要5区オフィスビル市況

平均空室率:4.05%(前月比-0.01%)

新築平均空室率:21.73%(前月比-1.22%)

中型ビル成約賃料:14,868円

大型ビル成約賃料:19,441円

大規模ビル成約賃料:31,331円


千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区の東京主要5区における平均空室率は4.05%と、4カ月連続で改善しました。成約面積が39,724坪で、前月に比べて減少したものの、新規供給面積の38,618坪を上回っていることから、低下につながっています。新築の空室率も前月より改善しました。


推定成約賃料は、基準階床面積100~300坪未満の大型ビルで、前月から137円上昇の6カ月連続となる19,000円台をキープするものとなりました。


・区別平均空室率

千代田区:3.28%(前月比-0.21%)

中央区:6.95%(前月比-0.05%)

港区:4.75%(前月比+0.28%)

新宿区:1.85%(前月比-0.26%)

渋谷区:1.90%(前月比-0.24%)


区別では、港区のみ前月よりも悪化となりましたが、それ以外の区では前月より改善が進み、とくに新宿区と渋谷区では約10年ぶりに1%台まで低下しています。300坪台の大型ビルにおける成約が複数進んだことが要因とみられており、明るさがみえる結果となりました。


・大型ビルの区別推定成約賃料

千代田区:20,183円(前月比593円上昇)

中央区:18,528円(前月比22円下落)

港区:19,466円(前月比127円下落)

新宿区:16,875円(前月比201円上昇)

渋谷区:21,795円(前月比985円下落)


1坪あたりの賃料は、中央区でわずかに下げたほか、港区と渋谷区が下落しましたが、千代田区と新宿区はプラス、全体で上昇基調の推移になっています。また例年の傾向から、9月以降に移転の動きが活発化すると予想されるため、今後の動向に注目すべきとも指摘されました。


主要都市圏ではいずれも平均空室率が改善

その他エリアの平均空室率

名古屋:4.70%(前月比-0.16%)

大阪:3.87%(前月比-0.12%)

福岡:1.70%(前月比-0.06%)

札幌:2.06%(前月比-0.10%)

仙台:6.67%(前月比-0.36%)


2017年7月度の空室率は、東京以外のエリアでもすべて前月より改善、マイナスを記録するものとなりました。名古屋では名古屋駅エリアで150坪以上の大型成約が多数みられたことがプラスに働いています。一方、伏見・丸の内エリア、栄・久屋大通エリアで大型解約があり供給増となったため、空室率の上昇が懸念されてもいます。


大阪では新大阪エリアや梅田エリアでの成約進行が空室率低下につながりました。新大阪北側エリアでは主要ビルの空きが少なく、今年の動きはないとみられますが、梅田エリアを筆頭とした引き合いの多いエリアでは、さらなる空室率改善が期待されています。


福岡では大型内定がなかったものの、中規模物件の成約が進みました。新規募集680坪に対し、成約面積が920坪と上回り、また新築ビル1,500坪の募集がスタートして引き合い多数となっていることから、引き続き賃貸人有利の状況が続くと予想されました。


札幌では、札幌駅北口の大型区画成約から空室率が低下しています。前月に比べ、中央区、北区ともに新規募集と成約面積が増加、大型ビルの満室稼働が目立ってきています。一方でさっぽろ創世スクエアの竣工に伴う二次空室の発生が、今後の懸念材料です。


仙台では増床移転や新規出店で空室率が徐々に改善してきています。新規募集面積は、直近6カ月で最少となりました。


・その他エリアの推定成約賃料

名古屋:10,202円(前月比36円上昇)

大阪:9,822円(前月比162円上昇)

福岡:10,069円(前月比143円上昇)

札幌:8,117円(前月比165円下落)

仙台:8,117円(前月比132円下落)


名古屋では、名古屋駅エリアを中心に募集賃料が高い物件の成約が続きました。大阪では、空室率減少に伴う募集賃料の値上げがみられてきています。一方、平均がマイナスとなった札幌では、バスセンター、西11丁目エリアでの成約が目立ったことから微減になりました。同じく前月比マイナスの仙台では低単価物件の成約が多かったことが影響しています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像はビルディング企画 2017年7月度「全国6大都市圏オフィスビル市況調査」公開資料より)



▼外部リンク


株式会社ビルディング企画 2017年7月度「全国6大都市圏オフィスビル市況調査」公開資料

http://www.building.co.jp/


関連記事

  • 不動産投資

    新築と中古どっちが有利?利回りから見る物件選びのポイント

    不動産投資において「新築」と「中古」、どちらを選ぶべきかは多くのオーナーにとって大きな悩みとなります。本記事では、両者の利回りの違いに焦点を当てて、初心者オーナーにもわかりやすく物件選びのポイントを解説します。

    2025.06.23
  • 不動産投資

    高利回り物件は本当に得か?利回り10%超の落とし穴と選び方

    「利回り10%超え」の不動産は一見すると高収益のチャンスですが、裏には意外な落とし穴があります。 本記事では、不動産オーナーや投資を検討している方に向けて、高利回り物件の魅力とリスク、そして失敗しない選び方を分かりやすく解説します。

    2025.06.19
  • 不動産投資

    不動産投資の減価償却とは?仕組み・計算方法・節税効果をわかりやすく解説

    不動産投資でよく話題に上がる「減価償却」ですが、仕組みや計算方法、節税効果が具体的に理解できていない方も多いのではないでしょうか。 今回は、減価償却の基本から実際の節税活用、注意点を分かりやすく解説します。

    2025.06.09
  • 不動産投資

    不動産投資の初期費用はいくら必要?内訳と節約ポイントを徹底解説

    不動産投資を始める際、物件価格以外にもさまざまな初期費用が発生します。 初期費用は正確に把握し、適切に節約することで、投資の成功率を高めることができます。

    2025.05.31