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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【不動産市況レポート】売りと買いの価格ギャップ

今年の初めは、市況全体に勢いがなく、減速傾向だった日本経済。
景気の悪化が表面化してきたことで、日銀が「マイナス金利」を発表し、経済の立て直しを図りました。
これが、不動産市場では強いカンフル剤となり、減速傾向だった状況が一気に変わっていきました。

身近なところでは、住宅ローンの金利が下がり「借り換え」が活発です。
相続税増税の追い風もあり、節税のための投資も特に需要が高まり、中古住宅の市場とともに現在でも強力な追い風となっています。

しかし、その後も日本経済は改善の兆しが見られず、熊本震災の影響もあり、8%から10%への消費税増税は見送られることになりました。

特需を期待していたハウスメーカーやデベロッパーには厳しい秋になることが予想されます。
近頃の不動産市場は、金融に支えられて推移してきましたが、英国ショックが全世界を駆け巡り、現段階ではリーマンショックほどの厳しい状況は感じないものの、日本経済に今後大きな影響を及ぼす事が考えられます。
既に、円高、株安など、投資家心理の冷え込みで、東京の不動産投資市場から海外投資家の姿が消えつつあります。

最近、いろいろなメディアでも、中古マンション価格の高騰や不動産市況の高止まり感などを目にすることが多くなりました。
今年後半に向かって、不動産の価格は横ばいから下落傾向に向く可能性もあります。(資料①)。
首都圏を中心に不動産取引は、個人向け、事業用に関係なく、売り基調になっており、市場在庫が増加しています(資料②、③)。
北陸新幹線の影響で好調だった金沢も、ホテル宿泊料など開通前の水準とはいかないものの、少し落ち着きを取り戻しています。

過熱気味の駅周辺の不動産取引も、市場価格からかけ離れた値付けも多く、売りと買いの価格ギャップが大きくなっていることから、金沢の不動産市場も天井に達したように思われます。






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