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不動産投資

2018.06.07

満室の窓口

【pickupニュース】マンション管理士、4人中3人は活動経験なし

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


マンション管理センターが管理士業務のアンケート結果を公開

公益財団法人マンション管理センターは6月1日、マンション管理士の業務に関するアンケート調査結果をとりまとめ、公開しました。管理適正化の推進を目指す観点から、マンション管理士の活動実態を探っています。


調査は意向調査で回答に同意したマンション管理士6,849人を対象として、2017年11月27日~12月22日に実施、郵送による配布・回収で有効回答5,562を得ました。


・マンション管理士資格の取得理由

現在または将来の仕事に活かすため:65.8%

自己研鑽のため:50.1%

居住するマンションの役員などのため:20.8%

マンション管理士として就業するため:19.2%


まずマンション管理士資格を取得した理由を尋ねたところ、「現在または将来の仕事に活かすため」とした人が最も多く65.8%で、以下「自己研鑽」50.1%、「居住するマンションの役員など職務に活かすため」が20.1%などとなり、「マンション管理士として就業するため」は19.2%でした。


最多回答の「現在または将来の仕事に活かす」とした人の内訳では、「職場の業務」のためとした人が43.7%でトップ、「就職・転職」に活かすとした人が次いで多い22.1%、「職場で取得奨励があった」という人が19.0%になっています。


・回答者の職業

会社員(マンション管理業):19.9%

会社員(不動産業):14.7%

会社員(建設業・製造業):7.3%

会社員(その他業種):12.8%

自営業:9.9%

公務員・団体職員:6.0%

マンション管理士として就業:4.6%

無職:14.4%


回答者に現在の職業を尋ねると、「会社員」が過半で、中でもマンション管理業や不動産業といった直接関係性の深い業界の企業に勤める人が34.6%にのぼっていました。一方、「マンション管理士として就業」している人は、わずか4.6%という結果になっています。


・居住マンションでの役員など就任経験

理事長:37.3%

理事長以外の理事:52.9%

監事:18.1%

専門委員:26.2%

顧問:4.1%

その他役職:3.9%

就任経験なし:20.3%


居住する分譲マンションでの役員などについて、その就任経験を尋ねた結果では、およそ8割の人が何らかの役員経験をもっていました。「理事長以外の理事」が最多の52.9%で、「理事長」経験者も37.3%にのぼり、高い割合を示しています。


本業としても業務年間売上高は100万円未満が約4割

・マンション管理士としての現活動状況

本業として活動:5.4%

副業として活動:7.7%

以前活動していたが今はしていない:8.4%

活動を行ったことがない:75.8%


マンション管理士としての活動状況調査では、「活動を行ったことがない」とした人が75.8%にのぼり、およそ4人中3人は資格を有しているものの、実際の活動経験がないことが明らかとなりました。なお、ここでは活動を管理組合などへの助言・指導・その他援助業務と定義し、管理会社社員としての業務や自己居住マンションの管理組合における役員就任などは含まないものとしています。


以前も含めた活動経験のある人は21.5%で、「本業として活動」している人は5.4%にとどまりました。「副業として活動」している人は7.7%です。


・具体的業務内容(本業/副業)

規約の制定・変更など:約70%/約50%

顧問業務:約67%/約32%

大規模修繕工事関係:約55%/約40%

長期修繕計画・修繕積立金の見直しなど:約53%/約32%

管理会社の変更ほか管理委託の見直しなど:約55%/約28%

管理費滞納対策関係:約40%/約25%

第三者管理としての管理組合役員就任:約13%/約8%

相談会などでの相談業務:約72%/約65%


マンション管理士として行っている業務の具体的内容では、管理組合から依頼を受けて実施する「規約の制定・変更など」の業務や「顧問業務」、「大規模修繕工事関係」の業務が多く、本業として活動している人では「管理委託の見直し」業務も比較的多い結果となっています。


また、行政などの依頼によって行う「相談会などでの相談業務」を挙げた人がかなり多く、本業者で7割超、副業者でも65%程度にのぼりました。


・業務による過去1年間の年間売上高

【本業】

収入を得たことはない:10.6%

100万円未満:37.3%

100万円以上400万円未満:30.4%

400万円以上700万円未満:10.2%

700万円以上1,000万円未満:3.3%

1,000万円以上2,000万円未満:2.3%

2,000万円以上:3.0%


【副業】

収入を得たことはない:23.7%

100万円未満:58.7%

100万円以上400万円未満:12.7%

400万円以上700万円未満:1.2%

700万円以上1,000万円未満:0.2%

2,000万円以上:0.5%


マンション管理士としての業務で発生した過去1年間の年間売上高を回答してもらったところ、本業として活動している人の場合で400万円以上だった人は合計18.8%、最も多かったのは「100万円未満」の37.3%でした。次いで「100万円以上400万円未満」の30.4%で、収入を得ていない人も10.6%みられます。


副業として活動している人では、さらに売上が小さくなり、400万円以上の人は合計でも2%に満たず、「100万円未満」が58.7%、次いで「収入を得たことはない」の23.7%などとなりました。


・活動していない人の今後における意向

活動するつもり:19.2%

活動するつもりはない:21.0%

どちらともいえない:58.9%


現在はマンション管理士としての活動を行っていない人を対象に、今後の活動意向を尋ねると、マンション管理士として「活動するつもり」とした人は19.2%、「どちらともいえない」人が58.9%でした。活動意向のない人は2割程度にとどまりましたが、「どちらともいえない」というやや消極的な回答者が多い傾向となっています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は「マンション管理士の業務についてのアンケート調査結果」公開資料より)



▼外部リンク


公益財団法人マンション管理センター 「マンション管理士の業務についてのアンケート調査結果」公開資料

http://www.mankan.org/pdf/chosa02.pdf


公益財団法人マンション管理センター プレスリリース

http://www.mankan.org/pdf/chosa01.pdf

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