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2024.09.04

クラスコ本社

賃貸市場の最新動向!入居者が求める設備ランキング

近年、賃貸市場は大きく変化しています。

人々のライフスタイルは多様化し、住まいに求める条件や優先順位も大きく変わりました。

特に、「おうち時間」が増えたことで、住まいに求める設備や防犯対策、そして快適さが重視されるようになっています。


本記事では、賃貸市場の最新動向や、部屋探しで重視される設備について詳しく解説します。

入居者が「絶対条件」と考える設備や、「家賃が高くても入居が決まる」設備について見ていきましょう。

また、防犯対策の重要性や、設備に関するアンケート調査の結果から、借り手が求める具体的なニーズを解説します。



<目次>
1.賃貸市場の変化
 ー部屋探しの際に「絶対条件」と考える設備
 ーこれがあれば「家賃が高くても入居が決まる」設備
2.部屋探しの際に意識する防犯対策
3.「おうち時間」に関するアンケート調査
4.この設備がなければ入居が決まらないランキング
5.これがあれば家賃が高くても入居が決まる設備ランキング
6.借りるのをためらわせる設備ランキング
7.まとめ


1.賃貸市場の変化



ー部屋探しの際に「絶対条件」と考える設備

【2009年 全国賃貸住宅新聞より抜粋】

2009年には、テクノロジーの進化が賃貸市場にも影響を与えました。Microsoftは10月22日に「Windows 7」をリリースし、使いやすさとパフォーマンスの向上が大きな話題となりました。

同時に、日本では地上デジタル放送(地デジ)への完全移行に向けた準備が進んでおり、多くの地域で地デジ放送が開始されていました。


このような背景の中、賃貸市場では、デジタル対応設備が人気を集める結果となりました。

地上デジタル放送対応テレビやブロードバンド対応、BS・CSアンテナなど、インターネット環境を備えた物件が特に注目される年となりました。


【2014年 全国賃貸住宅新聞より抜粋】

2014年の賃貸市場では、防犯設備が特に人気を集めていました。

入居者様の防犯意識が高まったことで、多くの物件でTVモニター付インターフォンは、オートロックシステム、ホームセキュリティシステムといった安全対策が導入され、入居者に安心感を提供することが重視されていました。

これにより、防犯性の高い設備が賃貸物件の魅力を高める要素として注目されました。


ーこれがあれば「家賃が高くても入居が決まる」設備

【2014年 全国賃貸住宅新聞より抜粋】

2014年には、防犯設備が充実した賃貸物件が人気を集め、家賃が高くても入居者に選ばれることが多くありました。

この年、安全性に対する意識が高まる中で、賃貸物件には以下のような設備が特に重視されました。


・防犯カメラ

エントランスや共用スペースに設置された防犯カメラは、常に建物内外を監視することで犯罪の抑止力を高め、入居者に安心感を提供する重要な要素でした。

・オートロックシステム

エントランスに設置されたオートロックシステムは、住人以外の不審者の侵入を防ぎ、防犯性を高めるための基本的な設備として高い評価を受けました。

特に、女性や家族世帯にとっては安全性の面で大きな魅力となりました。

・ホームセキュリティシステム

室内に設置されたセキュリティアラームや侵入検知センサーなどのホームセキュリティシステムは、万が一の侵入時に即座に対応できるようにするもので、より高度な安全対策を求める入居者に選ばれていました。

・防犯ガラスや窓センサー

防犯性能をさらに高めるために、防犯ガラスや窓センサーが導入されている物件も多く、これにより窓からの侵入リスクが低減され、入居者にさらなる安心感を与えていました。


このような防犯設備が整った物件は、入居者にとって「安全に住める」という大きな価値を提供するため、家賃が高くても選ばれることが多かったのです。

安全性の高い住環境を求める人々にとって、これらの設備は家賃以上の価値を感じさせるポイントとなり、賃貸市場での競争力を大きく高める要因となっていました。


2.部屋探しの際に意識する防犯対策

【2022年調査】

2022年の調査によると、部屋探しをする際に防犯の観点から意識される要素として、住居自体に備わった防犯設備が特に重視されています。

最も重視されているのはTVモニター付きインターホンがあること(53.0%)で、次いで集合玄関にオートロックがあること(52.7%)が挙げられます。

また、防犯カメラの設置(44.0%)玄関ドアがツーロックであること(41.4%)も重要視されています。

一方で、駅からの道の明るさや安全性(40.9%)よりも、住居自体の防犯設備の充実が入居者にとって大きな関心事となっていることがわかります。


3.「おうち時間」に関するアンケート調査

「おうち時間」に関するアンケート調査では、2020年のコロナ禍の影響で、在宅で過ごす時間や在宅ワークの増加が顕著となりました。

この状況の中で、「コロナ禍で新しく始めたことや習慣はありますか?」というアンケートに対して、多くの人が料理SNSでの動画投稿を新たに始めたと回答しています。


このようなライフスタイルの変化に伴い、2017年から2021年にかけて賃貸市場のニーズも変化しています。

「この設備がなければ入居が決まらないランキング」、ファミリー向け物件では、「TVモニター付きインターホン」が前回の4位から1位に上昇しました。

これは、在宅時間の増加により防犯意識が高まり、宅配便の利用が増える中で、来訪者の確認を重視する傾向が強まったためです。

一方、単身者向け物件では、「高速インターネット」が新たに求められるようになりました。

自宅での時間が増える中で、高速で安定したインターネット環境のニーズが高まり、すぐに使用できる利便性も人気の理由となっています。


これらを踏まえ、2023年の賃貸市場に求められている傾向を見ていきましょう。


4.この設備がなければ入居が決まらないランキング

【2023年】

約10年後の2023年、賃貸市場にはどのような変化が見られたのでしょうか。

2023年の賃貸市場において、入居者が物件を選ぶ際の重要なポイントとなっている設備は次の3つです。

まず、エアコンがすべての部屋に設置されていることが不可欠です。

気候の変動に対応し、快適な生活環境を提供するために、各部屋にエアコンが完備されていることは大きな魅力となっています。


次に、TVモニター付きインターホンの設置が重要視されています。

セキュリティ意識の高まりから、入居者は来訪者を確認できる機能を求めており、特に一人暮らしの人やファミリー層には欠かせない設備となっています。

これにより、安心して住むことができるという付加価値が加わります。


最後に、室内洗濯機置き場があることも大切です。

特に天候が悪い時や、花粉の多い時期には、室内に洗濯機を設置できるスペースがあると便利で、多くの入居者が重視するポイントです。


5.これがあれば家賃が高くても入居が決まる設備ランキング

【2023年】

2023年の賃貸市場で「これがあれば家賃が高くても入居が決まる」設備ランキングは、以下のような設備が特に注目されています。

これらの設備は、入居者にとっての利便性や生活の質を向上させる要素として、高い家賃を支払ってでも求められるものです。


・高速インターネット

高速で安定したインターネット接続は、テレワークやオンライン学習の普及に伴い、非常に重要視されています。

特に、ストリーミングサービスやオンラインゲームを快適に楽しむためには、高速インターネットが必須です。

こうしたネット環境が整っていることで、家賃が高くても選ばれる要因となっています。

・インターネット無料

家賃にインターネット使用料が含まれている物件は、経済的なメリットを感じるため、入居者にとって大きな魅力です。

コストを抑えたい若年層や一人暮らしの入居者にとって、インターネット無料の物件は高い家賃でも納得感が得られやすいです。

・ウォークインクローゼット

大きな収納スペースであるウォークインクローゼットは、荷物が多い入居者やファッションにこだわりがある人々にとって非常に魅力的な設備です。

広々とした収納が確保できるため、部屋をより広く使えるというメリットがあり、家賃が高くても価値を感じる理由となっています。


これらの設備は、家賃が高くてもそれに見合う価値を提供し、入居者のニーズに応える要素として2023年の賃貸市場で特に重要視されています。


6.借りるのをためらわせる設備ランキング


2023年の賃貸市場で「借りるのをためらわせる」設備ランキングには、入居者にとって不便と感じられる要素が挙げられます。

これらの設備があると、家賃が安くても借りるのをためらう要因になることが多いです。


・トイレが和式

現代のライフスタイルにおいて、和式トイレは使いにくいと感じる人が多く、特に若年層や海外からの入居者にとっては大きなマイナスポイントです。

洋式トイレが一般的で快適性が高いため、和式トイレが設置されている物件は避けられる傾向があります。

・収納がない

収納スペースが不足している物件は、特に荷物が多い人や家族で住む場合に不便さを感じさせます。

収納がないと部屋が雑然としやすく、居住スペースが狭く感じられるため、借りるのをためらう大きな要因になります。

・洗濯機置き場が室内にない

洗濯機を室内に置けない物件は、特に悪天候時や夜間の洗濯に不便を感じることが多いです。

屋外に洗濯機を置く必要がある場合、天候の影響を受けやすく、またセキュリティの面でも不安があるため、入居者にとって大きなマイナスとなります。


これらの設備は、入居者の生活の利便性を著しく損なうため、賃貸物件を選ぶ際に避けられる要因となっています。


7.まとめ

賃貸市場は時代の流れや社会の変化に敏感に反応し、入居者のニーズも年々多様化しています。

部屋探しの際に「絶対条件」として求められる設備や、防犯対策、さらには「おうち時間」を充実させる設備が重視されるようになってきました。

これらの設備は、単に生活を快適にするだけでなく、家賃が高くても入居が決まる要因となることも少なくありません。

一方で、入居をためらわせる設備も存在し、物件選びや賃貸経営においては注意が必要です。


今後の賃貸市場では、入居者の求める価値をしっかりと把握し、それに応じた設備の導入や改善が求められるでしょう。

最新のアンケート調査やランキングから得られるデータを参考に、競争力のある物件づくりを進めることが、成功への鍵となるのではないでしょうか。

物件の魅力を最大限に引き出し、入居者に選ばれる賃貸経営を目指しましょう。


 

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