お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

事例紹介

築20年超の2DKを1LDKへ!石川県野々市エリアで査定比118%(家賃9,000円アップ)を実現したリノベーション費用対効果を公開

【物件概要】


①構造
鉄骨造
④間取り/世帯数
1LDK/8世帯
②築年数
2003年12月
⑤㎡数
43.91㎡
③階数
2階建て
⑥入居率
100%


【課題】 9年ぶりの退去で市場相場が8,000円下落のピンチ。築古2DKの間取りが現代ニーズと完全に乖離。

【施策】 2DK→1LDKへの間取り変更と、低コストで劇的変化を生む「バスリノ」による浴室刷新を断行。

【結果】 査定5.0万円を大幅に上回る「賃料5.9万円」でスピード成約。20年間で「369万円」の収益差を生む資産へ。





【課題】9年間のブランクが招いた「家賃下落」という現実 


今回の物件が直面していた最大の懸念は、前入居者の入居期間が「9年」という長期にわたっていたことでした。

長期入居はオーナー様にとって「安定」を意味しますが、退去時には「時代の変化」という大きな壁となって立ちはだかります。

9年前の契約当時は58,000円だった賃料も、その間の築年数の経過、そして周辺に建ち並んだ築浅物件との競合により、現在の市場査定額は50,000円まで下落。

いざ募集をかけようにも、**「今の市場では8,000円のダウンは避けられない」**という厳しい現実を突きつけられていました。

オーナー様の悩みは深刻でした。

「単に綺麗にするだけの原状回復で、この家賃下落を食い止められるのか?」

「多額の費用をかけてリノベーションをしても、本当に投資分を回収できるのか?」という、

投資対効果(ROI)への不安。これは、多くの築古物件オーナー様が共通して抱える、切実なジレンマです。


なぜ、これほどまでに査定額が下がってしまったのか。

そこには石川県野々市エリア特有の市場変化があります。

野々市市は、金沢市のベッドタウンとして「住みやすさランキング」でも常に上位に食い込む人気エリアです。

特に近年では、イオンモール白山の開業や、金沢工業大学周辺の再開発、さらにはIT企業の進出により、20代〜30代の単身者や若年カップル層が急増しています。

かつてファミリー向けとして重宝された「部屋数重視の2DK」は、今の若年層には「一部屋が狭くて使いにくい」「家具の配置に困る」と敬遠される傾向にあります。

今のトレンドは、「広く、明るく、清潔感のある1LDK」。

テレワークスペースを確保しつつ、ゆったりとしたソファを置けるリビングを求める層が、野々市の賃貸市場の主役となっているのです。

このニーズのズレを埋めない限り、どれだけ内装を綺麗にしても「選ばれる物件」にはなり得ません。



■BEFOR①:間取り


■AFTER①:間取り


■BEFOR②:LDK

■AFTER②:LDK

■BEFOR③:LDK

■AFTER②:LDK

■BEFOR③:浴室

■AFTER③:浴室



【戦略的対策】低コスト・高付加価値な「攻め」の投資


「賃料が下がるのは仕方ない」という守りの姿勢を捨て、今の野々市の入居者が「5.9万円を払ってでも住みたい」と思える、周辺物件にはない価値の創造を提案しました。

私たちが打ち出したのは、投資の軸を明確にした「取捨選択のリノベーション」です。


① 2DK→1LDKへのコンバージョン(間取りの再定義)

野々市エリアで慢性的に不足している「ゆとりあるリビング」を創出するため、細分化された壁を撤去しました。

9年前のライフスタイルでは「寝室と食事の部屋を分ける」ことが優先されましたが、現在は「生活の大部分を過ごすリビングを最大化する」ことが最優先。

光が奥まで届く18帖超の1LDKへ改造することで、競合する築浅物件とも対等以上に戦える居住空間を実現しました。


② 「バスリノ」による浴室の劇的リニューアル(コスト最適化)

内見時に最も厳しい目でチェックされるのが水回り、特に「浴室」です。

しかし、浴室全体を交換するユニットバスの入れ替えは、100万円単位のコストがかかることも珍しくありません。

そこで採用したのが、Renotta独自の**「バスリノ」**です。

  • 浴室一面パネル張替え: 全体を交換せずとも、壁一面にアクセントパネルを貼るだけで、空間の印象は劇的に変わります。
    今回はホテルのような高級感を演出するダークトーンを選択。

  • 鏡・水栓交換: 直接肌に触れ、最も「古さ」が目につきやすい水栓金具と鏡を新品に交換。
    これだけで、入居者には「リフォームされた最新の浴室」というポジティブな印象を与えることができます。
    コストを従来の3分の1以下に抑えつつ、入居者の満足度を最大化させる。「賢い投資」の真骨頂です。


③ 生活の質を底上げするポイント投資

  • 独立洗面台の交換: 毎日の身支度を快適にするため、機能的で清掃性の高い最新型へ。

  • 床の全面張り替え: 部屋面積の大部分を占める床を刷新することで、部屋全体のトーンを明るくし、新生活のワクワク感を演出。



【結果】査定比118%!長期収益シミュレーションが示す圧倒的格差

戦略的な投資の結果、数字として現れたのは「早期成約」だけではありませんでした。

  • 成約賃料: 59,000円

  • 査定比: +9,000円(118%)の大幅アップ

  • 年間収益改善額: 108,000円(月額9,000円×12ヶ月)


20年間の累積収益で「369万円」の差額

今回、投資判断の軸としたのが、添付の**収益シミュレーション(Renotta分析データ)**です。

現状維持や安価な補修に留めた「ベース提案」と、今回のプランでの運用を20年スパンで比較しました。



運用期間ベース提案(累計収益)今回のプラン(累計収益)収益の差額
5年後2,097,406円2,469,135円+371,729円
10年後4,497,406円6,000,517円+1,503,111円
15年後6,897,406円9,531,900円+2,634,494円
20年後9,297,406円12,988,006円+3,690,600円



仮にリフォーム費用を投じたとしても、空室期間の短縮とこの圧倒的な賃料維持力により、数年で投資を回収できるだけでなく、20年間で約369万円もの追加キャッシュフローを生み出す計算です。


9年という時間の経過を単に「リセット」するのではなく、市場価値を「アップデート」し続けることで、地域相場に縛られない真の高収益物件へと生まれ変わりました。



【分析】なぜ成功したのか


今回の成功の要因は、以下の3つの経営判断に集約されます。


  1. 「修繕」を「投資」と捉えたこと: 多くのオーナー様が「現状復帰(マイナスをゼロにする)」のために費用を使いますが、今回は「価値向上(ゼロをプラスにする)」ために予算を集中させました。

  2. エリアニーズへの徹底的な適合: 野々市市の若年層ニーズを分析し、2DKという古い常識を捨てて1LDKという新しい価値を提供したこと。

  3. 財務的な裏付け: 感覚や経験則ではなく、20年先を見据えた収益シミュレーションに基づき、合理的にリフォーム内容を決定したこと。

リノベーションにおいて、もっとも避けなければならないのは「お金をかけたのに決まらない」という事態です。

そのためには、地域の不動産会社と連携し、客付けの現場から吸い上げた「今、求められている仕様」を的確に反映させる必要があります。


【結論】長期入居後の空室は「資産価値向上」のチャンス


「9年ぶりの退去」は、確かに不安な出来事かもしれません。
しかし今回の事例が証明したのは、長期入居後の空室こそが、物件の市場価値を劇的にアップデートし、収益を最大化させる絶好のチャンスであるということです。
石川県野々市エリアのような競争の激しい市場では、「無難な白」や「古びた2DK」はあっという間に家賃競争に巻き込まれ、負のスパイラルに陥ります。
今のトレンドに合わせた「間取りの再定義」と、バスリノのような「投資効率の高い水回り戦略」。そして、20年先を見据えた「長期的な経営視点」。
この3つが揃えば、築古物件であっても地域のトップランナーとして君臨し続けることが可能です。


オーナー様、ご自身の物件の「20年後の収益」を諦めてはいませんか? 私たちは、単なるリフォーム会社ではありません。

オーナー様の資産を守り、育てる「パートナー」として、データに基づいた最適な提案をお約束します。

関連記事

  • 事例紹介

    長期入居後のローコスト改修!LDKのピンポイント戦略で家賃6,000円アップ&1週間で即成約

    今回は、13年ぶりの退去を機に、コストを抑えながら家賃6,000円アップと募集開始1週間での即成約を実現した事例です。

    2026.07.23
  • 事例紹介

    築17年の1LDKをデザインで再生!野々市市扇が丘で「天井クロス×ダウンライト」の魔法をかけ、退去前に家賃4,000円アップを達成したピンポイント投資戦略

    高額な設備交換は不要。築17年の1LDKを、低コストな「天井・照明」の2面刷新だけで退去前に家賃アップ成約させた空間マジック。 賃貸経営において、2009年竣工(築17年)前後の1LDKは、非常にナーバスな時期を迎えます。建物や設備はまだ十分に使えるものの、新築時の輝きは失われ、周辺に次々と建つ築浅のライバル物件に埋没しがちだからです。退去が出るたびに「家賃を下げるべきか……」と悩むオーナー様も少なくありません。 しかし、空室対策の本質は「大金を投じて設備を最新にすること」だけではありません。 今回ご紹介するのは、石川県野々市市扇が丘エリアにある1LDK物件の事例です。間取りはそのままに、元からある壁の一面をグレーのアクセントクロスを生かし、天井のクロス張り替え、そして照明をダウンライトへと変更するピンポイントなリノベーションプランを導入しました。 最大のこだわりは、あえて「天井にあまりない濃いめの色を配色する」という大胆なデザイン戦略。 このコンセプトが、目の肥えた若年層の心を捉え、なんと前入居者が退去する前の「空き予定」の段階で、家賃4,000円アップ(55,000円)でのスピード成約を達成したのです。 高額なキッチンや浴室の交換費用をかけることなく、入居者の「直感」に響くコンセプトで物件の価値を再定義する、ローコスト・ハイリターンなデザイン投資の全貌を公開します。

    2026.07.19
  • 事例紹介

    激戦区の1LDK市場をあえて回避!「20帖の圧倒的ワンルーム」へ、家賃1.4万円アップ&募集わずか10日でスピード成約を勝ち取った劇的リノベーション戦略

    周辺と同じ「1LDK」で勝負しても価格競争は避けられません。そこで私たちは、あえて1DKから「広々とした1R」へ変更する逆転の戦略を取りました。 エリア唯一無二の「20帖超のワンルーム」という圧倒的な希少性を打ち出した結果、狙いは見事に的中。周辺の築浅物件を抑え、募集開始からわずか10日で成約へと至りました。激戦区を鮮やかに勝ち抜いた、差別化リノベーションの戦略を解説します。

    2026.07.12
  • 事例紹介

    物件の弱点を「防音室」で強みに!家賃1.1万円UPを実現した逆転満室戦略!

    賃貸アパート・マンション経営において、「最寄り駅から遠い」「築年数が古い」という条件は、多くの不動産オーナー様を悩ませる最大の要因です。特にファミリー向けの賃貸物件において、周辺に真新しい競合物件が多数存在する場合、ポータルサイトでの検索時に条件で弾かれてしまい、お部屋探しの候補にすら挙がらないという厳しい現実が待ち受けています。 本記事では、石川県金沢市長土塀(ながどへ)に位置するファミリー向け物件の空室対策事例をご紹介します。最寄り駅から徒歩19分という不利な立地条件と、水回り設備の経年劣化という課題を抱えていた本物件が、どのような戦略によって「家賃11,000円の大幅アップ」と「繁忙期中の早期満室」を実現したのか。 私たち賃貸管理会社が現場の最前線で培ってきた「投資対効果(ROI)の徹底的な追求」と「ターゲットの心理を突く空間設計」の知見を交え、石川県金沢市エリアで家賃下落や長期空室にお悩みのオーナー様へ向け、具体的な解決ノウハウを余すところなく解説します。

    2026.07.04