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事例紹介

2026.06.21

クラスコ本社

キッチンリノベーションと脱衣所の“扉”新設で、家賃5,200円アップ・3日成約を実現した空室対策の全貌

①構造
木造④間取り/世帯数
2K/8世帯
②築年数
24年⑤㎡数
41.19㎡
③階数
2階建⑥入居率
75%

【課題】

すでに室内全体にワンポイントリノベーションを施工していたものの、エリアとしての需要が少ない立地であることに加え、キッチンの古っぽさや脱衣所の古いアコーディオンカーテンといった「部分的な水回りの築古感」がネックとなり、長期空室になりやすい状態だった。 

施策】

メインターゲットである単身層に絞り、キッチンをモダンに刷新する「キチリノ」を施工。さらに、見た目の印象を損ねていた脱衣所のアコーディオンカーテンを撤去し、後付けの扉を新設。 

【結果】

原状回復+キチリノ+脱衣所扉の施工費用総額659,065円に対し、家賃を5,200円アップさせて工事完成からわずか3日で成約


はじめに:賃貸経営を脅かす「綺麗なのに埋まらない」という罠

賃貸物件を所有・経営されているオーナー様にとって、リフォームやデザインリノベーションを施したのにもかかわらず「なぜか部屋が埋まらない」という状況ほど、もどかしく不安なものはありません。 特に、都市部に比べて賃貸需要があまり多くないエリアや、競合となるライバル物件との差別化が難しい地域では、空室期間が数ヶ月、あるいは半年以上と長引くことを恐れるあまり、管理会社から「家賃を下げましょう」という提案をされ、安易に受け入れてしまいがちです  

しかし、本当に「家賃を下げる」しか空室を埋める方法はないのでしょうか? 一度下げてしまった家賃を再び元に戻すことは、日本の賃貸市場において極めて困難です。家賃の値下げは、月々のキャッシュフローを悪化させるだけでなく、物件の資産価値そのものを長期的に引き下げてしまう「劇薬」に他なりません  

今回は、すでにワンポイントリノベーションが施工されていたお部屋の部分的な水回り改善によって家賃アップとスピード成約を実現した事例を詳しく解説していきます  



Before(キッチン)

After(キッチン)

Before(脱衣所)

After(脱衣所)


満室経営を阻んでいた「2つの壁」

どれだけ内装がスタイリッシュでも、入居希望者の「リアルな不満」が1箇所あるだけで、成約率は一気にゼロへと落ち込みます。本物件には、まさにその満室を阻む具体的な「2つの壁」が存在していました  


壁1:リノベ済み空間に調和しない「キッチンの古っぽさ」

内装全体にはすでにおしゃれなワンポイントリノベーションが施されており、クロスや床などのクオリティは非常に高い状態にありました。一見すると築年数を感じさせないモダンな仕上がりだったのです。 しかし、毎日使うキッチンの仕様が平成初期のレトロな雰囲気や使用感を残したままになっており、洗練されたお部屋全体のデザインから完全に浮いてしまっていました。ネットの募集写真を見て「洗練されたおしゃれな部屋だな」と期待を膨らませて内見に来られたお客様が、キッチンを見た瞬間に「ここだけ古っぽくて気になる…」とトーンダウンしてしまう原因になっていたのです  


壁2:脱衣所の「アコーディオンカーテン」による圧倒的なチープ感

もう一つの致命的な弱点が、脱衣所の間仕切りとして取り付けられていた「古いアコーディオンカーテン」でした。経年による劣化や汚れが目立つだけでなく、見た目のチープさは部屋全体の資産価値を低く見せてしまう大きなマイナス要因でした。

「それならアコーディオンカーテンをただ撤去すればいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、ただ外すだけでは脱衣所に扉がなくなってしまい、廊下やお部屋から脱衣所の中が丸見えになってしまうという構造上の問題が発生します。プライバシーの観点から受け入れられないポイントであり、これが手つかずのまま長期空室を誘発する引き金になっていたのです。


結論:デザイン性と実用性の「部分的なミスマッチ」により、需要の少ないエリアで客付け(募集)に大苦戦していた状況  


1. 【改善前の問題点】部分的な築古感による悪影響の発生

こちらの物件のメインターゲットは、単身者層を想定していました。このターゲット層、特に若い女性入居者の部屋選びにおいて最もシビアにチェックし、決して妥協しないポイントが「キッチン」と「水回り(洗面・脱衣スペース)」です  

ポータルサイトやネット上でどれだけ魅力的な写真を掲載しても、実際の現場で「毎日使う場所が古くて使いにくそう」と思われてしまえば、そこでお客様からご成約をいただくことはできません。 

さらに追い打ちをかけたのが、エリア特有の需要の少なさでした

もともと賃貸需要があまり多くない地域ということもあり、ポータルサイトなどに物件を掲載してもネット上の反響自体が非常に乏しい状態だったのです。 

「これまでの家賃を維持して募集を続けても反響すら獲得できない可能性が高く、このままでは周辺のライバル物件との値下げ合戦に巻き込まれ、家賃を引き下げるしかない」という、オーナー様にとっても非常に精神的プレッシャーのかかる厳しい状況に追い込まれていました  

すでに過去のリノベーションで投資を行っている手前、これ以上の追加投資で何百万円もかけるわけにはいきません。しかし、家賃を下げてしまえば将来の健全なキャッシュフローが崩壊してしまう――そんなジレンマに陥っていたのです。  


2. 実際を行った改善提案:ターゲットのインサイトに響く「選択と集中」

家賃を下げることは、誰にでもできる最も簡単な空室対策です

しかし、それでは物件の価値を守ることはできません。 そこで弊社は、相場に合わせて安易に値下げをするのではなく、物件が本来持っているポテンシャルを最大限に活かしつつ、ターゲット層の不満をピンポイントで解消するための「水回り特化型・選択と集中リノベーション」をご提案しました  

闇雲に壁を壊したり、配管を大幅に移設するような大掛かりな間取り変更(スケルトンリノベーションなど)を行うと、工事費は簡単に100万円、200万円と膨れ上がってしまいます

 今回はあえて「入居者の目に見える設備交換(表面の刷新)」だけに投資を徹底的に集中させることで、余計なコストを削ぎ落としつつ、ターゲットに最大の視覚効果を生み出す戦略をとりました  

① キチリノ(キッチンリノベーション)

毎日のお料理を楽しくするためのキッチンだからこそ、古い扉面材やパーツを現代のトレンドにマッチしたモダンで使いやすい仕様へと一新しました。見た目の清潔感とスタイリッシュさを大幅に向上させることで、部屋全体を覆う既存のデザインリフォームとも完璧に調和させ、内見時のインパクトを劇的に強化しました  

② 脱衣所への「後付け扉」の新設

見た目の古さとチープ感の原因になっていたアコーディオンカーテンを思い切って撤去しました。そして、仕切りがなくなってしまう問題を解決するために、扉を後付けでしっかりと設置しました。


3. 【改善後の結果】家賃5,200円アップ、驚異の「工事完成3日」で成約!

ターゲットを明確にし、その「不満」だけに狙いを定めたピンポイント投資は、オーナー様の想定を遥かに上回る最高の結果をもたらしました  

今回の工事にかかった実際の費用は、通常の退去時に発生する「原状回復工事」に加え、「キチリノ(キッチン施工)」、そして「脱衣所扉の新設」までをすべて含めて、総額659,065円です。

これだけの投資を行いながら、なんと周辺相場の下落プレッシャーを跳ね返し、家賃を5,200円アップさせて成約することに成功したのです。

年間に換算すると62,400円の増収となります。今回の投資に対する実質的な利回りを計算すると、原状回復費用を含んだ複合的な工事でありながら約9.5%という非常に高い水準をマークしました。安易に家賃を下げて数万円の損失を毎月垂れ流すリスクを考えれば、投資した修繕費用を早期に回収しつつ、物件の資産価値を格段に引き上げる健全経営へとシフトできたことになります  

何より驚くべきは、その「スピード」です。 これまで退去が発生するたびに次の入居者が決まるまで数ヶ月以上の長い時間がかかっていたお部屋が、今回のピンポイントリノベーションを施工した結果、工事完成からわずか3日という超短期間で申し込みが入り、即決成約となりました  

ネット上の写真映え(映え度)が劇的に向上したことで、実際に内見に来られたお客様が水回りを見た瞬間の第一印象も180度変わりました。 

以前の内見で必ず言われていた「水回りが古くてちょっと…」というネガティブな感想は完全に消え去り、メインターゲットであった若い入居者様から好評をいただき、迷うことなくその場で即決していただけたのです

 

【総括】需要が少ないエリアこそ「家賃を下げるな、価値を上げろ」

賃貸需要が少ないエリアであればあるほど、市場にいる限られた入居者様の一人ひとりの目線は非常に厳しくなります。 だからこそ、「うちの物件も、ネットの反響が悪いから相場に合わせて家賃を下げるしかないのかな…」と諦めて、ただ闇雲に家賃を下げて物件のグレードや家賃相場自体を落としていく負のスパイラルに陥ってはいけません  

大切なのは、「入居者がどこに決定的な不満を抱いているか」をデータと現場の声から正確に見抜き、そこへピンポイントで費用対効果の高い「正しい価値」を投資することです。今回の事例のように、すでにリフォームされていて一見綺麗に見える部屋であっても、キッチンの一部や脱衣所のカーテンといった「小さなノイズ」が成約を決定的に妨げていることがあります。そのボトルネックを解消することこそが、無駄な施工費をゼロにし、最小限のコストで最大の効果を生む満室経営の鉄則です  

管理会社の仕事は、反響が少ないからと機械的に家賃値下げの提案をオーナー様に送ることではありません。物件に眠っているポテンシャルを最大限に引き出し、周辺のライバル物件に競り勝てる「価値」を創り出し、オーナー様の生涯収益(キャッシュフロー)を最大化することです  

もし、ご自身の所有する物件で「リフォームしたのに埋まらない」「古い設備が足を引っ張っている気がする」とお悩みのオーナー様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、私たち「満室の窓口」へご相談ください。

物件ごとの弱点を的確に見抜き、家賃を下げずに満室へ導く最適なピンポイント戦略を共にご提案させていただきます。

今回の事例が、全国のオーナーの皆様の賃貸経営の一助となれば幸いです  

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