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事例紹介

激戦区の1LDK市場をあえて回避!「20帖の圧倒的ワンルーム」へ、家賃1.4万円アップ&募集わずか10日でスピード成約を勝ち取った劇的リノベーション戦略

【物件概要】
①構造
木造④間取り/世帯数
1R~2K
②築年数
築39年⑤㎡数
39.57㎡
③階数
2階建⑥入居率
100%


【課題】築39年の現実と「1LDK飽和エリア」という見えない罠


1. 1987年築・1DKという時代のミスマッチ

本物件は1987年建築、内装や設備は建築当時の面影を色濃く残したままでした。

間取りは当時の一人暮らし向けとして一般的だった「1DK」。ダイニングキッチンと居室が引き戸や壁で仕切られているタイプです。

しかし、現代の20代〜30代 of 単身者が求める住まいのニーズと、この「昔ながらの1DK」には大きな乖離が生じていました。当時の1DKは「調理スペースと寝室を分ける」という機能性だけで設計されていることが多く、現代の生活に欠かせない『ゆとり』や『デザイン性』、 『効率的な動線』が考慮されていません。

結果として、内装全体からそこはかとない築年数(古さ)を感じさせてしまい、ポータルサイトでの写真映えもせず、内見すら入らないという深刻な機会損失が続いていました。

当時の募集家賃は36,000円。エリア相場から見ても決して高くはない設定でしたが、それでも選ばれないという厳しい現実に直面していたのです。


2. 周辺競合は「リノベーション済み1LDK」の山

本物件が位置する金沢市弥生は、金沢中心部へのアクセスが良好で、社会人の単身者や学生から非常に人気の高いエリアです。

需要が旺盛であるということは、同時に「供給側(ライバル)の競争も極めて激しい」ということを意味します。

市場調査を行ったところ、周辺の築古物件の多くはすでに「1DKから1LDKへのリノベーション」を済ませていました。

現代の賃貸市場において、単身者向けの間取りの王道は間違いなく「1LDK」です。そのため、多くのオーナーや管理会社は、空室対策として1DKの仕切りを取り払い、リビングを広く確保した1LDKへと間取り変更を行うのが定石となっています。

つまり、本物件の周りには『綺麗で、設備が新しく、使い勝手の良い1LDK』がすでに溢れかえっている状態だったのです。


3. 同じ土俵で戦えば、待っているのは「価格競争」の地獄

ここで一般的なリノベーションのセオリー通り、本物件も「1LDK」へ改装していたらどうなっていたでしょうか。

おそらく、周辺に無数にある競合1LDKの中に埋もれてしまっていたに違いありません。ライバルたちは築年数がより新しかったり、すでに高い知名度を持つリノベ物件だったりします。

その中で勝ち残るためには、さらに家賃を下げるか、あるいは過剰な設備投資をしてコストを圧迫するかという、オーナー様にとって極めてリスクの高い「消耗戦(価格競争)」に突入せざるを得ない状況でした。

「周辺のニーズに合っていないから、ただ新しくすればいい」という安易な発想は通用しない。ターゲットである20代の単身者に選ばれるためには、競合ひしめく1LDK市場と真っ向からぶつかるのではない、明確に一線を画す「独自のポジション」を築く必要がありました。



【施策】逆転の発想が形にする「尖った付加価値」と5つの差別化戦略


激戦区を生き抜くために私たちが導き出した答えは、周辺と同じ1LDKにするのではなく、あえて間取りを「1DKから1R(ワンルーム)」へと変更し、競合が誰も提供していない『圧倒的な大空間』を創出することでした。この大胆なコンセプトを軸に、綿密に組み立てた5つのリノベーション戦略を解説します。


① 1Rにすることで、家具配置の自由度が大きく向上しました。

私たちがまず着手したのは、既存の部屋を遮っていた壁や仕切りをすべて撤去し、空間をひとつに統合することでした。その結果誕生したのが、賃貸の単身者向け物件としては規格外となる「20帖の大空間ワンルーム」です。

一般的な1LDKの場合、「ここはリビング」「ここは寝室」とあらかじめ役割が決められてしまっているため、家具の配置が固定化されがちです。しかし、18帖のフラットな大空間であれば、住む人のライフスタイルに合わせて空間を自由自在にクリエイトすることができます。ベッド、大型ソファ、ダイニングテーブル、さらにはこだわりのワークスペースに至るまで、ひとつの大きな空間の中で境界線を自由に引きながらレイアウトが可能です。これは、自分らしい暮らしやインテリアへのこだわりが強い「20代の一人暮らし層」にとって、「自分好みに使える、世界に一つだけの部屋」として極めて強力な訴求力を持つことになります。



② WIC+αで、収納だけでは終わらない付加価値を

壁を取り払って広いワンルームにする際、必ず懸念されるのが「収納不足」と「生活感の露出」です。どれだけ部屋が広くても、衣服や生活雑多なものが溢れてしまっては、せっかくの大空間が台無しになってしまいます。そこで本物件には、大容量のウォークインクローゼット(WIC)を新設しました。

しかし、単なるクローゼットとして終わらせないのが今回の戦略のポイントです。WICの内部にゆとりを持たせ、カウンターデスクをあらかじめ設置することで、「クローゼット兼、秘密基地のような書斎・ワークスペース(+α)」としても使えるハイブリッドな空間へと昇華させました。これにより、在宅ワークやリモート授業、趣味の作業、あるいは集中して行う勉強やメイクスペースなど、住む人のライフスタイルに合わせて可変する“もうひとつの居場所”を確保。単なる平米数以上のゆとりと機能性を部屋に付加しました。


③ 木目天井で、広い空間に落ち着きをプラス

20帖の広いワンルームは、一歩間違えると「ガランとした、冷たくて落ち着かない空間」や「体育館のように単調な空間」になってしまうリスクを孕んでいます。

広さを開放感として正しく認識してもらいつつ、住まいとしての安らぎを感じさせるためのデザイン的な工夫が不可欠でした。


そこで、空間全体のアクセントとして「天井に温かみのある木目調のクロス」を採用しました。視界の大部分を占める天井に木目をあしらうことで、視覚的な重心が下がり、広大な空間全体に絶妙な落ち着きと包み込まれるような安心感がプラスされます。床材や壁とのコントラストも美しく映え、一目で「デザイナーズ物件」と分かるような、広さと居心地の良さが完璧に調和した空間デザインを実現しました。


④ 性別を選ばない、長く選ばれやすいデザイン

リノベーションにおいて、尖ったコンセプトを持たせることは重要ですが、特定の趣味に偏りすぎたデザイン(例:極端に男性的すぎるインダストリアル調、あるいはガーリーすぎるスタイルなど)は、ターゲットの母数を極端に狭めてしまい、長期的な安定経営の妨げになります。

今回のプロジェクトでは、壁紙や床材の選定において「ユニセックス(性別不問)」かつ「タイムレス(時代に左右されない)」な落ち着いたトーンを徹底しました。

ベースはシンプルでありながら、素材の質感や色味のバランスを絶妙にコントロールすることで、男性・女性どちらが内見に来ても「自分好みの家具が合わせやすそう」「おしゃれだけど、気取らずに住みやすそう」と直感的に思える、洗練された塩梅の空間に仕上げています。



⑤ “広い1R”という希少性で、記憶に残るお部屋へ

現代のお部屋探しは、その9割以上がスマートフォン上の「物件ポータルサイト」から始まります。

多く並ぶ物件一覧の中で、指を止め、詳細画面を開かせ、お気に入り登録をしてもらうためには、画面越しでも伝わる「圧倒的なキャッチーさ」が必要です。

ポータルサイトで「1LDK」と検索すると、どれも似たような間取りや内装の部屋が並びます。しかし、本物件は「1R・20帖」という、市場にはほとんど存在しない極めて珍しい条件を持っています。この圧倒的な検索上の「歪み」と「インパクト」は、ユーザーの記憶に強烈に焼き付きます。

「いろいろ見たけれど、あの20帖の広いワンルームが忘れられない」という心理状態を作り出すことこそが、競合の多いエリアにおいて、間取りの希少性と自由度を前面に押し出したリノベーション戦略の最大の狙いなのです。


◼️BRFORE:間取り 

◼️AFTER:間取り


◼️BRFORE:内装


◼️AFTER:内装


◼️BRFORE:収納


◼️AFTER:収納



【結果】市場の常識を覆す家賃大幅アップと、驚異のスピード成約


誰もが安全策として1LDKを選ぶ中、あえて「20帖の超広々1R」という尖った差別化を敢行した結果、市場は私たちの予想を遥かに超えるスピードと熱量で反応してくれました。

  • 旧家賃: 36,000円

  • 新家賃: 50,000円(14,000円の大幅アップ!)

  • 成約スピード: 募集開始後わずか10日で入居申込獲得



1. 家賃36,000円から50,000円への劇的アップ

築年数が40年近くに達しようという物件において、家賃を値上げすることは通常ではほぼ不可能です。しかし、今回の差別化リノベーションにより、改修前の36,000円から、一気に14,000円プラスとなる「50,000円」での募集へと踏み切りました。

この家賃設定は、周辺のリノベーション済み1LDKの平均相場とも十分に渡り合える、あるいはそれらを少し上回る強気の価格帯でした。

それでも、「20帖の大空間」「WIC+αの書斎スペース」「洗練された木目天井のデザイン」という、この部屋でしか得られない圧倒的な付加価値が、家賃以上の価値があると入居者に正しく評価された結果と言えます。


2. 周辺の築浅物件を抜き去る「募集開始後10日」のスピード成約

いくら家賃を高く設定できても、空室期間が長引いてしまってはオーナー様のキャッシュフローを圧迫します。しかし、本物件はポータルサイトへの掲載を開始した直後からアクセスが集中。私たちが狙いとして定めていた「インテリアや暮らし方にこだわりを持つ20代の単身者」の心を一瞬で掴むことに成功しました。

結果として、募集開始からわずか10日という驚異的なスピードで、満額での入居申込が確定。周辺で客付けに苦戦している築浅の1LDK物件や、横並びのデザインで埋もれている他のリノベ物件を尻目に、鮮やかな瞬殺満室劇を見せてくれました。退去による機会損失を最小限に抑え、オーナー様へ即座に高い収益を還元することができたのです。



まとめ:これからの築古賃貸経営に求められる「捨てる勇気」と「尖る戦略」

今回の金沢市弥生における満室事例は、私たちに多くの教訓を与えてくれます。

もし、周囲の流行りに流されて「無難な1LDK」にリノベーションしていたら、ここまでの家賃アップも、これほどのスピード成約も実現していなかったでしょう。

築年数が経過した物件が、資金力のある新築や築浅物件、あるいは資本力のある大手の競合物件に勝つためには、「万人受け」を狙ってはいけません。

時には、従来の部屋の仕切りをすべて壊すような『捨てる勇気』を持ち、特定のターゲットに強烈に刺さる『尖る戦略』を採用することが、最も確実で、最も投資対効果の高い空室対策になります。


「築年数が古いから」「間取りが現代に合わないから」と諦める必要はまったくありません。物件が持つ潜在的なポテンシャルを見極め、エリアの市場の歪み(ライバルがやっていないこと)を探し出し、正しいデザインと機能性を投資してあげること。それこそが、これからの時代に求められる「勝ち残り型リノベーション」の本質です。

お持ちの物件の空室対策や、リノベーションの方向性でお悩みのオーナー様は、ぜひ今回の「大空間1R戦略」をひとつのヒントにしてみてください。


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■今回活用したリノベーション(Renotta)について
今回の住まいづくりで活用したのは、全国展開のリノベーションブランド**「Renotta(リノッタ)」**です。 「一室入魂」をコンセプトに、一部屋ごとに独自の物語やデザインを吹き込むのが特徴。画一的な賃貸物件では味わえない、個性的で愛着の湧く空間デザインが、自分らしい暮らしを後押ししてくれます。
Renotta 公式サイトはこちら
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