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事例紹介

物件の弱点を「防音室」で強みに!家賃1.1万円UPを実現した逆転満室戦略!

【物件概要】

①構造鉄筋鉄骨コンクリート④間取り/世帯数
2LDK~3LDK
②築年数築30年⑤㎡数
84.39㎡
③階数10階⑥入居率
100%



第1章:【エリア特性と課題】金沢市長土塀における「選ばれない」リスクとポータルサイトの壁


本物件は、石川県金沢市長土塀に位置するファミリータイプの間取りです。長土塀エリアは、金沢市の中心市街地にも比較的アクセスしやすい落ち着いた住宅街として知られていますが、本物件において最大のネックとなっていたのが「最寄り駅から徒歩19分」という立地条件でした。

これだけを聞くと「駅からも決して遠くはなく、閑静な住宅街で子育て環境としては悪くない」という良いイメージを持たれるかもしれませんが、現代のシビアな賃貸市場においては極めて不利な条件として働きます。なぜなら、現代のお部屋探しはスマートフォンを使ったインターネットのポータルサイト検索が主流であり、多くのお客様は「駅徒歩10分以内」や「築浅」といった条件を優先して機械的に検索するためです。結果として、徒歩19分・築古というスペックの物件はスマートフォンの画面に表示されることすらなく、競合物件の陰に完全に埋もれてしまうという「ポータルサイトの壁」に直面していました。

さらに、築年数の経過に伴い、入居希望者が最も厳しくチェックする水回り設備を中心に経年劣化が進んでいました。新しさや清潔感を重視する現代のお客様からは避けられがちであり、物件が魅力的に映るターゲット層が全く存在しない「ペルソナ不在」の危機的状況に陥っていたのです。

一般的な賃貸管理会社であれば、このような反響鳴かず飛ばずの状況下では「相場に合わせて家賃を下げましょう」と提案するのが通例です。しかし、安易な家賃の値下げは、月々のキャッシュフロー(手残り現金)を長期的に悪化させ、物件の資産価値そのものを大きく毀損してしまう「劇薬」に他なりません。現状維持のままでは、次々と供給される新築やリノベーション済みのライバル物件に太刀打ちできず、ジリ貧の家賃下落を受け入れるしかないことは明白でした。


第2章:【戦略的対策①】長土塀のファミリー層を狙い撃つ「防音室」の造作(足し算の価値創造)


家賃アップと早期満室を実現するためには、万人受けを狙った無難な修繕ではなく、特定のターゲットに強烈に刺さる「この部屋に絶対に住みたいという明確な理由」を創り出す必要がありました。そこで私たちは、本物件が「角部屋」であるという本来のポテンシャルに改めて着目し、金沢市長土塀エリアの市場において「唯一無二の価値」を提供するための大胆なリノベーション戦略を立案しました。

今回の空室対策における最大の目玉が、角部屋の特性を最大限に活かした「防音室」の造作です。現代はライフスタイルが多様化しており、自宅での「おうち時間」の充実や生活の質(QOL)の向上が強く求められています。私たちは室内に、防音効果55dB対応の特別なプライベート空間を新たに創り出しました。

この防音室は、以下のような現代の多彩なニーズに完璧に応えることができます。


①映画鑑賞やゲーム: 大迫力の音量で、映画の世界に没頭したり、ゲームの臨場感を最大限に楽しんだりできるエンターテインメント空間として

②リモートワークやオンライン会議: 外部の雑音や家族の生活音を気にすることなく、クリアな音声で快適に仕事ができるワークスペースとして

③勉強や読書: 静寂な環境で、自分の世界に入り込んで集中したいときの「聖域」として機能

 ※完全な防音性能ではないため、深夜・早朝の大きな音量での利用はご遠慮いただいております

駅から徒歩19分という長土塀の落ち着いた住環境を逆手に取り、「家の中での時間を最高に充実させる」というコンセプトへのシフトチェンジを図ったのです。特に小さなお子様がいるファミリー層にとって、「子供の泣き声や足音が近隣トラブルにならないか」という不安は常につきまといます。防音室があることで、こうしたファミリー層の潜在的なストレスや不安を払拭し、お部屋探しの強烈な決め手となるキラーコンテンツへと昇華させました。


第3章:【戦略的対策②】投資対効果(ROI)を極限まで高める「引き算と足し算」の設備投資

ファミリー層が入居を決定する上で、水回り設備の充実度は非常に重要視され、絶対に妥協されないポイントです。しかし、だからと言って古くなった設備をすべて最新のものにまるごと入れ替えるとなると、多額のコストがかさみ、家主様にとって投資回収の大きな足かせとなってしまいます。そこで私たちは、費用対効果(コストパフォーマンス)を最大化する「メリハリを効かせた資金投下(引き算と足し算の戦略)」を実施しました。

まず、毎日の朝の身支度で使い勝手が求められる「独立洗面台」については、利便性と収納力の高い三面鏡タイプへと変更し、清潔感と機能性を大幅にアップさせました(足し算の投資)。

一方で、最もコストがかかる「浴室」については、費用を極限まで抑えるためにユニットバス本体の交換は行いませんでした。その代わり、お風呂の壁面のみをデザイン性の高いアクセントパネルで綺麗に見せる弊社独自の手法「バスリノ」を採用しました(引き算の投資)。浴室全体を解体・交換すれば100万円単位の費用がかかることも珍しくありませんが、この手法を用いれば大掛かりな解体工事を伴わず、コストを従来の3分の1以下に抑えることが可能です。視線が最も集まる壁面を刷新するだけで、まるでホテルのような清潔感と高級感を演出することに成功しました。

さらに、設備の刷新に加えて、室内の視覚的なイメージも根本から大きく変更しています。単なる古いアパートの印象を完全に払拭するため、床や壁のクロスを全面的に張り替えました。そして、天井の照明を一般的なシーリングライトから「ダウンライト」へと変更したことが、空間演出における極めて重要なポイントです。天井面に埋め込むダウンライトを採用することで天井がフラットになり、光の陰影が生まれるとともに、お部屋全体がスッキリと高く、そして広く感じられるようになります。これにより、競合物件にはない洗練されたモダンな空間へと生まれ変わらせることに成功しました。


◼️BRFORE



◼️AFTER


◼️BRFORE(防音室)



◼️AFTER(防音室)

 


◼️BRFORE


◼️AFTER


第4章:【結果】狙い通りのターゲット層を獲得し、家賃1.1万円アップで早期成約を実現


入居者が求めるポイントへ的確に資金を投下し、「長土塀エリアの閑静な環境×防音室」という明確なコンセプトを打ち出した結果、市場の期待を大きく上回る目覚ましい成果が得られました。

賃料:リノベーション前(旧賃料)から「+11,000円」の大幅アップ

成約時期:お部屋探しのニーズが最も高まる「繁忙期中」にスピード成約

何よりも特筆すべきは、「防音室が強烈な決め手となり、小さいお子様がいらっしゃるファミリーのお客様でご成約となった」という事実です。私たちが仮説として立てた「周囲の音を気にせず、伸び伸びと暮らしたいファミリー層」というターゲット設定が見事に的中し、狙った通りのターゲット層で確実にご成約に至りました。

もし、反響が少ないからと管理会社の言いなりになって家賃を下げていれば、毎月の収入は減り続け、家主様の税引後キャッシュフローは悪化の一途を辿っていたはずです。しかし、角部屋という物件のポテンシャルを見抜き、防音室というエリア内で唯一無二の付加価値を提供したことで、家賃下落という最大のリスクを完全に回避し、確実な収益改善(バリューアップ)を果たしました。


まとめ:賃貸経営の真髄は「物件の隠れた価値」を引き出し高収益資産へ変えること


本事例が明確に証明しているのは、「駅から徒歩19分」「築年数が古い」といった一見すると不利な条件であっても、確かな市場分析と戦略的なリノベーション次第で「高収益資産」へと劇的に生まれ変わらせることができるという事実です。

人口減少や新築物件の供給過多、さらには物価高騰や金利上昇など、不動産経営を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。その中で、退去が出るたびに「とりあえず壁紙だけ貼り替えて元通りに綺麗にする」といった安易な原状回復や、「ネットの反響が悪いから家賃を下げる」という表面的な対症療法は、もはや通用しない時代を迎えました。

現代において成功する賃貸経営の絶対条件は、物件が持つ固有の強み(今回の場合は角部屋)を見つけ出し、現代のライフスタイルに合わせた独自の価値(防音室)を掛け合わせることです。そして、「バスリノ」のような費用対効果に優れた手法を用いて徹底的に初期投資を抑え、投資した金額が最終的に手元に残る現金(税引後キャッシュフロー)にどう貢献するのか、将来的な収益差額を緻密に計算することに尽きます。

私たち賃貸管理会社は、単なる建物の維持管理を行う業者ではなく、家主様の生涯収益を最大化するための「戦略的パートナー」です。空室の長期化や家賃下落にお悩みの金沢市エリアのオーナー様は、今こそ「家賃を下げるしかない」という固定概念を捨て、物件の持つ本当のポテンシャルを見直してみてはいかがでしょうか。ピンチは、適切なパートナーと正しい戦略的投資によって、最大のチャンスへと変わります。わずかな工夫と一点突破の戦略で人気物件へと変貌する驚きを、ぜひ皆様にも体験していただきたいと願っております

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