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空室対策

2018.05.30

満室の窓口

エントランスをリノベーションで入居率がアップ。家賃アップ。

空室対策に有効な手段は、お部屋の環境をより良くすることです。ただお部屋だけ整えても空室対策の効果は低いです。大事なのは外観と共用部、そしてお部屋、これら3つのバランスを意識した空室対策の計画が非常に大切です。お部屋だけが綺麗でも外観、共用部が汚いとバランスは悪く物件価値を高く保つことは難しいです。逆も然りです。今回の事例は外観、共用部、お部屋がともに劣化が目立つ物件です。


お部屋をリノベーションするにあたり、お部屋とのバランスえお整えるために共用部もリノベーションしたマンションです。特にマンションの顔でもあるエントランスは既存部分を活かしながらもデザインを加えることでより物件イメージをアップすることに成功しました。エントランスにとって大切なのはまず清潔感です。表面的な仕上げの汚れは当然、掲示板が乱雑なのも印象が悪いです。とはいえ掲示板の掲示物を常に管理するのは難しいです。そこで大事なのは掲示板の設置位置です。物件に入って最初にお客様を迎え入れるのが掲示板ですと、掲示板が物件の顔になってしまいます。掲示板は基本的には御入居者様に見ていただくためのものです。誰に見て欲しくて、誰に見て欲しくないかを意識して設置位置を決めるのが重要です。次にエントランスの雰囲気をどういう方向性に導いていくかです。一般的にはエントランスは高級な雰囲気が良いと思われがちですが、必ずしもそれが答えではありません。こちらも外観、共用部、お部屋のバランスが重要です。物件全体を見てどういうイメージのマンションにしていくかを考慮して計画していく必要があります。ではどんなイメージが良いか?これは基本的にはターゲット設定を行った上で決定します。今回の事例は法人のお客様をターゲットなので、高級感がありながらも暖かみがあり帰って来たくなる空間をイメージしました。マンション内に入ると最初に大きなセピア色の絵と優しい間接照明の天井とシャンデリアが迎えて入れてくれます。


ホールにはソファセットを設置することでホテルのラウンジのようなゆったり感を演出しています。照明も全て蛍光色から電球色に変えることで、空間全体が暖かみのある雰囲気を出してくれます。よくエントランスや共用部が暗いので印象が悪いという声を聞きますが、暗いから印象が悪いわけではありません。照明の明るさと照明の色温度、この2つがバランスの悪い設定なので印象が悪い空間になってしまっているのです。「工事に費用が掛けれない。」というときは物件に合わせて照明の色温度を変えるだけで大きく変わります。


エントランスの現状に合わせて対応策は無限にあります。費用対効果とバランスを考えてリノベーションしていくことで賢い満室経営ができます。

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