お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

空室対策

2018.05.30

満室の窓口

リノベーションを行う上で、新築と中古ではやり方は違うの?

住む人にとって「リノベーション」という言葉には魅力があります。中古であっても、リノベーションによってきれいでおしゃれな外装・内装に生まれ変わり、リーズナブルに個性的な部屋に住めるという期待感があるためです。

これを裏返せば、リノベーションによって入居者のニーズをより引きつけられる可能性があることに他なりません。リノベーションは、入居者だけでなく不動産投資をされているオーナーさんにとっても魅力的なのです。必ずしも新築の方がニーズや家賃が高いというわけではありません。

そこで今回の記事ではリノベーションに注目し、新築を購入する場合とどのように違いがあるかを検討します。それほど安い投資ではありませんから、是非今回の記事を読んで「賢いリノベーション」を進めましょう。

自由だが費用がかかる新築

新築を購入する際の最大のメリットは、自由であるということです。まさしく「ゼロベース」で建物を建てる場合は、特にオーナーの方で好きなように業者に要求が出せます。

また、新築のマンションを購入する場合はそこまで大幅な間取りや仕様の変更はできないものの、床の材質や壁紙の色、キッチン・ユニットバス・洗面所などのデザインなどをカタログの中から選ぶようなところもあるようです。いずれにしても新品ですから、入居者のニーズは高めとなります。

その一方で、費用が多くかかるというのは新築のデメリットです。メリットである自由度にしても、マンション・アパートによってはかなり自由にリノベーションの方法を選択できるところも増えてきています。

もちろん、新築でもリノベーションできるところはありますが、その場合新築購入にさらにリノベーション費用もかかってくることになります。

「新しい」というのは紛れもなく価値ではありますが、人口が減少していくこれからの時代においては、かつての高度経済成長・バブル時代ほどの顕著な強みが見いだせるわけではありません。

制約は気になるがリーズナブルなリノベーション

中古を買い取ってリノベーションをした方が、新築よりも費用が安くあがります。前述の通り、自由度にしても場所によってはかなり高いマンション・アパートも出てきています。

これまでのようにスクラップアンドビルドを繰り返すより、既存の建物をリノベーションして新しく生まれ変わらせ、長く使っていこうというのは今の時代にも合った考え方であると言えます。

ただし、マンション・アパートの規約によっては「水回りの位置を変えてはいけない」「壁紙のカラーリングは禁止」など、細かく(中には理解の難しい)ルールが決められていることもあり、制約はあります。

中古のリノベーションならターゲット・ニーズの調査が不可欠

中古を上手にリノベ-ションして入居希望者の集まる部屋にすると、効果的な不動産投資になる可能性があります。

そうした観点からリノベーションを考えると、まずはどういった層をターゲットにするのか絞り込む必要があると言えるでしょう。ただ「ファミリー層」というだけでなく、さらに「自然志向」「高級志向」「北欧家具が好き」など志向/嗜好も含めて細かく絞り込んでもよいかもしれません。

ありきたりのマンションよりも、特定の層に刺さる個性的なマンションにリノベーションするわけです。その際は、マンション全体の規約や取り決めをチェックして、「できること」「できないこと」を明確にするとよいでしょう。

「自分がしたいこと」「入居者がしたいと思うであろうこと」「できること」の三者のバランスを取りながらリノベーションの計画を立てるとよいでしょう。

まとめ

新築を購入するにしても、中古をリノベーションするにしても、入居者が住みたいと思うような部屋にすることが第一です。具体的に入居者の顔を思い浮かべながら計画をきちんと立て、業者とも話し合いをしたうえでリノベーションを始めましょう。

関連記事

  • 空室対策

    賃料アップで収益最大化へ|オーナーが取るべき実践策

    その物件は本当に適正な賃料で募集できていますか?こうした判断をすべて「感覚」ではなく、適正賃料という確かな基準で見極めることが、オーナー様の収益最大化へのいちばんの近道です。

    2025.11.26
  • 空室対策

    外観リフォームで空室改善!賃貸物件が選ばれる物件に生まれ変わる方法

    築年数の経過とともに、「空室がなかなか埋まらない」「家賃を下げないと決まらない」とお悩みの賃貸オーナー様は多いのではないでしょうか。 その対策として、室内のリノベーションを検討される方は多い一方で、意外と見落とされがちなのが建物の外観です。本記事では、外観リフォーム(ファサード改修)による空室改善の効果と、 実際に築39年のマンションが選ばれる物件へと生まれ変わった成功事例をご紹介します。

    2025.10.19
  • 空室対策

    実践的アプローチで資産価値の最大化を実現

    少子高齢化の進行や新築供給の増加により、賃貸市場は大きな転換期を迎えています。これまでのように「立地と築年数だけ」で入居者を獲得できる時代は終わり、競争はますます激化しています。今回は、賃貸市場の現状から入居者の変化、具体的な改善事例までを整理し、これからの賃貸経営に必要な戦略をお伝えします。

    2025.09.10
  • 空室対策

    【空室対策×家賃アップ】選ばれる物件の成功事例と実践ノウハウ

    空室率の増加が続く賃貸市場で、「賃料を上げても選ばれる物件」にするにはどうすればよいのでしょうか? 本記事では、不動産オーナー向けセミナーの内容をもとに、最新の空室対策、賃料アップの考え方、そして収益改善の具体的な成功事例を紹介します。

    2025.06.18