お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

空室対策

2018.05.30

満室の窓口

【日本一わかりやすい不動産投資】第7回、日本の住宅寿命

【長く愛される物件づくりのために】

日本は、諸外国に比べて中古物件のリフォームやリノベーションなどに対する投資が少なく、ほとんどが新築物件への投資となっており、新築信仰のような住宅意識があります。

現在、日本では約98万戸もの新築住宅が建設されています。

旧建設省が発行した「建築白書」によると、各国の住宅平均寿命は「日本26年、アメリカ44年、イギリス75年」と言われ、日本の住宅寿命が最も短いことがわかります。

下記のグラフを見ても、日本の住宅の老朽化の早さは明らかです。

戦後の日本では、建てては壊す「スクラップ&ビルド」を繰り返し、この30年で実に7割の建物が建て替えられてきました。

少子高齢化による人口の減少が社会問題になっている今でも、新築物件が作られ続け現在日本の賃貸物件の空室率が全体の20%を超えてしまっています。

日本の住宅サイクルが短い理由は3つ考えられます。まず1つめは、住宅の質が低いこと。

戦後の日本では住宅が足りず、質よりも量が必要だったため、その期間に建てられた住宅は質が良くありません。

その後、建築基準法、品確法なども整備されてきたため、住宅の質も以前に比べずいぶん改善されました。

2つめは、中古住宅の流通が少ないこと。日本では築22年経つと、木造などの建物の評価はほぼゼロになります。

家族構成や生活スタイルの変化にともない、今の住宅を売却して住み替えようにも、中古住宅は値下がりが激しく、古い物件になればなるほど取り壊して建て替えることに繋がります。

3つめは、リノベーションのしにくさ。生活していくうちに間取りの変更を行いたくても、構造上の問題でできない場合などが多く、壊して建て替えることを選択する人も多いのではないでしょうか。

日本の住宅サイクルを長くするには、<①耐久性のある質の高い建物>、<②間取りの変更などがしやすい設計>この2つがあれば住宅サイクルの長い良い建物が出来ると思われます。

平成18年6月8日には「住生活基本法」が公布•施行されました。

これまで続いていた日本の「住宅の新規供給量の確保」を中心とした政策を変え、住宅市街地における居住環境を含めた「良質な住宅ストックの形成」を通じて、豊かな住生活の実現を図ることが目的とされています。

住生活基本法に基づく住生活基本計画では、「既存住宅の流通シェアを13%から23%まで引き上げること」、「住宅の利用期間を30年から40年に引き上げること」が平成18年から平成27年間での数字目標として掲げられています。

今後、中古物件の利用期間の延長や流通シェアをさらに上げるためには、リノベーションがおおいに必要とされることでしょう。

環境に対する配慮からも、これからの日本の社会に欠かすことのできない取り組みといえます。

 

■リノベーション(Renovation)とは 時代に合わなくなってしまった間取りや設備に改修工事を行い、用途や機能を変更することにより物件価値を高め、新築時の機能・性能以上に向上させること。ちなみにリフォームは、老朽化した物件を新築の状態に戻すことを指し、原状回復とも呼ばれています。

 

関連記事

  • 空室対策

    築50年の和風空間を明るく洗練されたモダン空間へ!価値を高めるフルリノベ

    ■ リノベーションの背景・コンセプト 築50年経ち、経年劣化の激しい和室中心の間取りと旧式の水まわり設備を全面刷新。若い世代や現代のライフスタイルに合わせて、明るく清潔感のあるモダンな内装デザインへと再生しました。築年数を感じさせない魅力的で住み心地の良い空間づくりを実現しています。 ■ 主な工事内容と成果 ☆和室から洋室への改修(LDK・居室)  ・畳からフロアタイルへ変更:明るい木目調のフロアタイルを貼り、車椅子や掃除もしやすいフラットな洋室空間に刷新。  ・壁・天井クロス張替え:白のレンガ調クロスや落ち着いたグレーのアクセントクロス、木目調天井を採用し、デザイン性の高いおしゃれな雰囲気を演出。  ・建具・ふすまの刷新:和風のふすまからシンプルでスタイリッシュな引き戸に変更し、部屋同士の一体感と明るさを確保。 ☆キッチン・水まわり設備の全面新調  ・システムキッチン:老朽化したブロックキッチン・瞬間湯沸かし器から、壁付けの最新システムキッチン(レンジフード・ガスコンロ一体型)へ変更。  ・浴室(バスルーム):タイル張りの在来浴室から、お手入れがしやすく保温性の高いユニットバスへ一新。 ・洗面所・脱衣スペース:柄物のクッションフロアや洗面台を新調。グレーのレンガ調クロスと幾何学模様のフロアで、ホテルライクでシックな洗面空間に仕上げました。 ■ リノベーションの効果 「和風・暗い・古い」というイメージを払拭し、『平屋の戸建ては年配の方が済むイメージ』をデザイン性と利便性を両立させたことで、完成後すぐに若い20代の新婚さんが契約! 内見時のインパクトが劇的に向上したことで、若者に選ばれる部屋に蘇りました。また周辺の競合物件との差別化を図り、家賃18,000円UPにつながる高い資産価値を創出しました。

    2026.08.31
  • 空室対策

    管理料の範囲内で毎月実施!定期巡回清掃で魅せる「選ばれる物件」づくり

    ■ 背景・取り組みのポイント 賃貸経営において、共用部の清潔感や整備状況は内見時の第一印象を左右する極めて重要な「空室対策」です。一般的には別料金オプションとなることが多い巡回清掃ですが、弊社では通常の管理料内で月1回の定期清掃・点検を実施しています。 ■ 具体的な巡回清掃・点検の成果 専門の協力業者と連携し、細部まで行き届いたメンテナンスを行っています。 ① 雑草・植栽の除去:敷地内に生えた雑草をこまめに除草し、清潔感のある外観をキープ(対応前・対応後参照)。 ②残置物や放置物の整理:共用部や駐輪場などに残された不要物を撤去・清掃し、居住者の利便性と見た目の美しさを確保(対応前・対応後参照)。 ③設備・共用部の点検:インターホンや構造部分の目視チェックまで丁寧に行い、小さな不具合も見逃しません(対応前・対応後参照)。 ■ 空室対策としての効果 オーナー様に追加の金銭的負担をおかけすることなく、物件の美観と価値を維持します。現地を訪れた内見者に「管理が行き届いた安心できる物件」という好印象を与え、成約率の向上と長期入居の促進を実現します。

    2026.08.17
  • 空室対策

    家賃値下げに頼らない「空室対策の正しい順番」と実践ノウハウ

    今回のテーマは「空室対策は何をするかより、どの順番で進めるかが重要」という考え方です。「今の募集方法で本当に合っているのか」 「もっと効率よく空室対策を進めたい」 そんな方にこそ、ぜひお読みいただきたい内容です。

    2026.03.08
  • 空室対策

    【2026年最新版】賃貸オーナー必読!原状回復の費用負担ルールと国交省ガイドラインを徹底解説

    今回のコラムでは、原状回復のガイドラインと費用負担のルールについて解説します。

    2022.05.12