お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

不動産投資

2018.05.30

満室の窓口

【pickupニュース】18年1月東京の賃貸住宅空室率指数は前月比横ばい

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


タスが最新の賃貸住宅指標データを公開

株式会社タスは3月30日、最新の「賃貸住宅市場レポート首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版」を発表、2018年1月期の賃貸住宅指標データの公開を開始しました。


この調査において用いられている「空室率TVI」は、タスが開発した独自の賃貸住宅空室指標で、民間住宅情報会社に公開された情報をもとに、空室サンプリングを募集建物総戸数から導かれるストックサンプリングで割って算出されたものとなっています。


募集建物の総戸数については、まず階層別分類を実施、国勢調査や住宅土地統計調査から階層別の都道府県ごとにおける平均戸数を算出して、これらを乗じることで算定されました。


・空室率TVI

東京都全域:13.30(前月比横ばい、前年同月比+1.43ポイント)

東京23区:12.94(前月比-0.01ポイント、前年同月比+1.38ポイント)

東京市部:16.91(前月比+0.12ポイント、前年同月比+2.34ポイント)

神奈川県:16.05(前月比+0.06ポイント、前年同月比+0.54ポイント)

埼玉県:17.49(前月比-0.06ポイント、前年同月比-0.38ポイント)

千葉県:16.19(前月比-0.09ポイント、前年同月比+0.63ポイント)


2018年1月の空室率TVIは、東京都が前月と同値、前年同月比では1.43ポイントの悪化になる13.30でした。東京23区は前月よりわずかに低下し12.94、東京市部は前月比0.12ポイント上昇で16.91になっています。なお、マンション系(S造、RC造、SRC造)は東京都で前月より0.07ポイント低下、前年同月比では0.95ポイントの上昇でした。これに対し、アパート系(木造・軽量鉄骨造)は前月比、前年同月比ともプラスで、それぞれ0.33、1.93の上昇になっています。


神奈川県は前月より0.06ポイント上昇、前年同月比では0.54ポイントの上昇になる16.05です。埼玉県では、変化幅は小さいものの、前月比、前年同月比ともマイナスになり、0.06ポイント、0.38ポイントの低下で17.49となりました。千葉県は前月より0.09ポイント低下しましたが、前年同月比では0.63ポイントの上昇になり、指数値16.19でした。


・募集期間

東京都全域:2.80カ月(前月比+0.04カ月)

東京23区:2.78カ月(前月比+0.06カ月)

東京市部:2.98カ月(前月比-0.02カ月)

神奈川県:3.87カ月(前月比横ばい)

埼玉県:3.20カ月(前月比-0.06カ月)

千葉県:3.57カ月(前月比+0.04カ月)


募集期間は、東京都全域で前月より0.04カ月延び、2.80カ月となりました。市部で0.02カ月短縮され3カ月を切ったものの、23区で0.06カ月長くなっています。神奈川県は前月と同じ3.87カ月、埼玉県はやや短縮されて3.20カ月、千葉県は0.04カ月延びた3.57カ月でした。


全体に更新確率が上昇、中途解約確率は低下

・更新確率

東京都全域:34.64%

東京23区:34.89%(前月比+1.85ポイント)

東京市部:33.76%(前月比+2.10ポイント)

神奈川県:34.24%(前月比+1.45ポイント)

埼玉県:35.86%(前月比+1.49ポイント)

千葉県:35.94%(前月比+0.32ポイント)


2018年1月における更新確率は、東京都全域で34.64%でした。東京23区で前月より1.85ポイント、東京市部で2.10ポイントといずれも上昇し、それぞれ34.89%、33.76%になっています。神奈川県も前月比で1.45ポイントの上昇になり、34.24%でした。埼玉県は1.49ポイントの上昇で35.86%、千葉県は全体で最も上昇幅の小さい0.32ポイントの上昇、35.94%です。


・中途解約確率

東京都全域:46.27%

東京23区:46.17%(前月比-0.85ポイント)

東京市部:47.63%(前月比-4.15ポイント)

神奈川県:46.95%(前月比-0.64ポイント)

埼玉県:43.52%(前月比-1.58ポイント)

千葉県:49.00%(前月比-0.27ポイント)


一方、中途解約確率は全域で前月比マイナスになりました。東京23区が0.85ポイントの低下で46.17%となったほか、市部では4.15ポイントと大きくマイナスに動き、47.63%になりました。神奈川県も0.64ポイントの低下で46.95%、埼玉県は1.58ポイントの低下で43.52%です。エリア別で最も低下幅が小さく、中途解約確率が高い値の千葉県でも、前月より0.27ポイントのマイナスで49.00%となりました。


・主要都市の空室率TVI

大阪府:8.65(前月比横ばい、前年同月比+0.06ポイント)

京都府:13.89(前月比-0.02ポイント、前年同月比-0.10ポイント)

兵庫県:13.18(前月比+0.03ポイント、前年同月比+0.72ポイント)

愛知県:16.29(前月比-0.12ポイント、前年同月比+0.98ポイント)

静岡県:25.05(前月比-0.25ポイント、前年同月比+0.59ポイント)

福岡県:10.93(前月比-0.02ポイント、前年同月比+0.08ポイント)


首都圏以外の主要都市における2018年1月の空室率TVIは、大阪府が前月と同値、前年同月より0.06ポイント高い8.65で、引き続き低い値となっていました。京都府は前月比、前年同月比ともマイナスの13.89、兵庫県は逆にいずれもプラスで13.18になっています。福岡県は前月よりわずかに低下、前年同月比では微増の10.93でした。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は株式会社タス「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年3月」公開資料より)

(分析:株式会社タス)



▼外部リンク


株式会社タス 「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2018年3月」 公開資料

http://www.tas-japan.com/

関連記事

  • 不動産投資

    賃貸併用住宅のメリットとデメリット

    本記事では、賃貸併用住宅のメリット・デメリットを整理し、後悔しないためのポイントを解説します。 賃貸併用住宅に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

    2024.11.14
  • 不動産投資

    次の繁忙期にこそ決める!長期空室が続く理由と空室対策アイデア7選

    賃貸物件の空室期間が長引くと、オーナーにとっては収益の損失となり、管理の手間も増えてしまいます。 しかし、長期空室の理由を正確に把握し、適切な対策を講じることで、次の繁忙期には満室にする可能性を大きく引き上げることができます。 この記事では、長期空室が続く主な理由を整理し、空室対策として効果的な7つの方法をご紹介します。 次の繁忙期に向け、確実な入居率アップを目指すためのヒントをぜひお役立てください。

    2024.10.31
  • 不動産投資

    リノベーションの費用対効果とは〜キャッシュフロー分析が不可欠〜

    不動産市場は絶えず変動していますが、その中でも特に注目されるのがリノベーションの利益性とその効果です。 本記事では、リノベーションの費用対効果を明らかにし、不動産投資におけるキャッシュフローを改善する具体的な戦略について解説します。

    2024.10.23
  • 不動産投資

    賃貸物件に「シェアサイクル」という選択肢|メリットと設置方法

    最近、都市部を中心に「シェアサイクル」が急速に普及しています。 自転車を手軽にレンタルできるシェアサイクルは、環境にも優しく、交通渋滞の緩和や通勤時間の短縮にも貢献するなど、多くのメリットがあります。 その「シェアサイクル」を賃貸住宅にも取り入れる動きが始まっているのです。

    2024.10.21