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不動産投資

2018.05.30

満室の窓口

【pickupニュース】東京都、地震建物倒壊などの危険度調査結果を公開

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


同じ強さの揺れならどうなる?地域別に危険度をランク分け

東京都は15日、1975年からおよそ5年ごとに実施している「地震に関する地域危険度測定調査」の最新結果をとりまとめて公開しました。東京都の震災対策条例に基づいて実施されている調査で、今回が8回目となります。


調査は都内の市街化区域内5,177町丁目を対象に行われており、同じ強さの揺れが生じた場合を想定した建物倒壊と火災、総合の3つの危険度を相対的に評価、あらかじめ構成比率を定めた5段階でランク付けしました。


今回から最新のデータと知見を反映し、より精度の高い測定方法へと改善が図られており、建物倒壊危険度では耐震診断結果が基準値以上の場合は、旧耐震建物でも新耐震建物として評価するものとしました。


火災危険度ではシミュレーション延焼時間を6時間から12時間に延長、実際の燃え広がりやすさをより結果に反映できるようにしています。また総合危険度では、避難・救援可能な生活道路の整備状況も評価するようになっています。


・危険度ランクの町丁目数と構成比率

危険度1:2,337町丁目(45.2%)

危険度2:1,648町丁目(31.8%)

危険度3:820町丁目(15.8%)

危険度4:287町丁目(5.6%)

危険度5:85町丁目(1.6%)


危険度は低い順に1から5で、それぞれの危険量により評価されました。構成比率は前回調査とも同じ固定で、町丁目数とあわせて確認すると、上記のようになっています。


・建物倒壊危険度

1位 墨田区京島2丁目:28.88

2位 墨田区京島3丁目:25.08

3位 台東区鳥越1丁目:22.61

4位 足立区柳原2丁目:22.12

5位 足立区千住柳町:21.37


地盤特性や建物量、種類、構造、建築年次などを考慮して測定された危険量を基にランク分けした建物倒壊危険度では、危険量トップが墨田区京島2丁目の28.88で、危険度5となる上位に荒川・隅田川沿い地域が多く含まれています。この地域では、沖積低地や谷底低地にあたる地盤上で古い木造建築などが密集していることから、危険度が高くなっているようです。


木造住宅密集地域などのリスクが高め、道路整備が進むと総合危険度は低下

・火災危険度

1位 足立区千住柳町:55.83(6時間延焼・3位)

2位 墨田区京島2丁目:55.59(同・1位)

3位 墨田区墨田3丁目:43.28(同・5位)

4位 足立区千住大川町:41.68(同・8位)

5位 荒川区荒川6丁目:36.54(同・7位)


地震の揺れで発生した火災の延焼により、広範な地域が被害を受ける危険性度合いをみた火災危険度は、東京消防庁による出火率や電気器具の使用状況などによる危険性評価、建物構造、建設間隔などに基づいて算定された危険量からランク分けされています。


火災危険量では、今回12時間延焼の評価となり、1位は足立区千住柳町で55.83となりました。前回までの6時間延焼評価では、参考値3位です。次ぐ2位は墨田区京島2丁目の55.59で、6時間延焼の参考値はこちらが1位でした。これら2地域が55台のとくに高い危険量となっています。


全体のランク分け状況をみると、木造住宅が密集している区部の環状7号線内側を中心としたドーナツ状エリア、JR中央線沿線エリアに危険度の高い地域が目立ちました。


・総合危険度

1位 荒川区町屋4丁目:17.76(前回順位・1位)

2位 足立区千住柳町:15.54(同・10位)

3位 荒川区荒川6丁目:12.52(同・2位)

4位 足立区千住大川町:12.36(同・6位)

5位 墨田区墨田3丁目:12.13(同・7位)

6位 北区志茂4丁目:12.12(同・24位)

7位 墨田区京島2丁目:11.01(同・20位)

8位 江東区北砂4丁目:9.86(同・5位)

9位 大田区羽田6丁目:9.68(同・4位)

10位 足立区千住元町:9.13(同・46位)


総合危険度は、建物倒壊や火災危険性に、生活道路への到達時間の長さなどの要素を加えて評価、避難や消火・救助活動の困難さを考慮してまとめられました。危険量で1位となったのは、荒川区町屋4丁目で前回に続く1位です。2位は足立区千住柳町、3位は荒川区荒川6丁目となりました。前回3位であった足立区千住4丁目は、今回、危険量4.67で依然ランクは5であるものの、順位は46位へと改善しています。


ランク分け結果を地図上でみると、生活道路の整備状況を評価することで、環状7号線沿いの中野区や杉並区、多摩地域の一部で危険度が高くなっていることが分かりました。一方、道路整備が進んでいる台東区や墨田区の該当地域では、危険度の低下がみられています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は東京都「地震に関する地域危険度調査結果」公開資料より)



▼外部リンク


東京都 報道発表資料

http://www.metro.tokyo.jp/


「地震に関する地域危険度調査結果(第8回)」公開資料

http://www.metro.tokyo.jp/


「地震に関する地域危険度測定調査」詳細結果案内ページ

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/

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