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三幸エステートが最新のオフィスマーケットレポートを公開
三幸エステート株式会社は13日、2017年11月分の東京都心5区および東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国6大都市における大規模オフィスビルのマーケットデータを公開しました。12月号のレポートとして、各データを閲覧することができます。
・調査定義
東京都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
大規模ビル:1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
現空面積:現在テナントが入居しておらず、契約後すぐに入居可能な面積の合計
募集面積:統計日時点で公開されているテナント募集中面積の合計
・都心5区大規模ビルの空室率と現空面積
空室率:1.57%(前月比-0.01ポイント)
現空面積:86,937坪(前月比-369坪)
上記の調査定義に基づいて算出された、2017年11月の都心5区における大規模ビルの空室率は1.57%で、前月よりもわずかながら低下、10カ月連続で改善しました。すでに1%半ば台という低い値ながら、なお低下を続けており、品薄感も強まっています。背景には、雇用拡大に伴うオフィスニーズの顕在化があるとされました。現空面積も8万坪台の低水準を前月より継続しており、さらに減少するなど、貸手優位な市況になっています。
賃料が大きく上昇し27,000円台後半に突入
・都心5区大規模ビルの募集賃料と募集面積
募集賃料:坪あたり27,785円(前月比+382円)
募集面積:274,941坪(前月比+5,336坪)
2017年11月の都心5区大規模オフィスビルの募集賃料は、共益費込みで坪あたり27,785円となり、前月より坪あたりで382円の上昇、率にして1.4%のプラスになりました。その上昇率の大きさは今年1月以来のものとなっています。27,000円台前半の緩やかな上昇基調が続き、やや天井感も出てきていましたが、今月は大きく伸び、2009年以来の27,000円台後半になりました。好立地の築浅ビルを中心に、募集賃料の引き上げを行う向きが強まっており、市況改善となりました。
募集面積は前月より5,000坪ほど増加し、再び27万台となりました。2018年には大量供給が予定されていますが、建築中ビルの募集面積は低水準にとどまっています。既存ビルでは、まとまった面積を確保することが難しくなっており、大口需要を中心に建築中ビルへと、そのニーズが滲みだしていると報告されました。
・賃料動向
2013年9月以降のプラス推移から2016年12月にマイナスへ
下落局面移行が予想されるも2017年1月以降は再びプラスに
対前年同月比でみる募集賃料の動向は、2013年9月から一貫したプラス推移をみせた後、2016年12月にマイナスへと転じました。通常のマーケットサイクルならば、そのまま下落局面になると予測されましたが、今回は今年1月から再びプラス推移となっています。
これは需給バランスの強い引き締まりを背景に、貸手優位の市況が広がったことが原因とみられ、底堅いニーズのもと、再び上昇局面に入ったと考えられました。
ピックアップニュースは以上になります。
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(画像は三幸エステート「Office Market 2017年12月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料より)
▼外部リンク
三幸エステート株式会社 「オフィスマーケット 2017年12月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料
http://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/8723/2092
三幸エステート株式会社 「オフィスマーケットレポート」資料提供ページ
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