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入居が決まらない理由は「メンテナンス」にある?|不動産投資
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三幸エステートが最新オフィスマーケットレポートを公開
三幸エステート株式会社は12日、主要都市のオフィスマーケットレポートを更新、2017年10月号として提供を開始しました。東京都心5区大規模ビルでは、空室率のさらなる低下がみられています。
調査は1994年1月1日にスタートしたもので、東京都心5区は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区を指します。「大規模ビル」は、1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビルと定義され、「現空面積」は現在テナントが入居しておらず、契約すればすぐに入居可能な物件面積合計、「募集面積」は統計日で公開されているテナント募集中物件面積の合計のことです。
・東京都心5区大規模ビル空室率推移
2017年7月:2.13%
2017年8月:2.05%
2017年9月:1.83%
・現空面積推移
2017年7月:116,839坪
2017年8月:113,193坪
2017年9月:100,768坪
2017年9月の空室率は、前月より0.22ポイント低下し、1%台に突入しました。需給バランスが一層引き締まったかたちとなっています。1%台を記録したのは、2008年3月以来で実に9年半ぶりのことです。現空面積も引き続き減少しており、前月から12,425坪の縮小で10万坪台になりました。
年内は新規供給が低水準にとどまる見通しであることから、今後は空室率が2006年7月に記録した統計開始以来の最低値である1.2%にどこまで迫ってゆくかが注目されています。
今回調査時における空室率低下には、世界各地でシェアオフィスを展開している米国の企業が、日本国内での新規拠点として、複数のビルに1,000坪前後を確保したことが大きく影響しました。この企業は今後も引き続き拠点の拡大を進めるとしていることから、新たな需要としてのシェアオフィスが存在感を増していく傾向もポイントになるでしょう。
賃料はごく小幅な上昇、ほぼ横ばい傾向が続く
・東京都心5区大規模ビル募集賃料推移
2017年7月:坪あたり27,250円
2017年8月:坪あたり27,259円
2017年9月:坪あたり27,274円
・募集面積推移
2017年7月:304,315坪
2017年8月:293,946坪
2017年9月:280,912坪
2017年9月における募集賃料は、共益費込みで坪あたり27,274円と、前月に比べ15円の上昇、ほぼ横ばいの状況となりました。27,000円前後での小幅な動きが9カ月連続となっており、空室率の低下が進行する一方で、賃料水準には天井感が広がってきています。
高額賃料物件では、新規賃料を見直す動きもみられていると報告されました。景気拡大による雇用増加でテナント側の拡張意欲は強いものの、コスト意識に緩みはなく、ニーズの中心は相対的に値ごろ感のある物件に集中、上値が伸びない状態となっています。なお募集面積は着実に減少、前月よりさらに13,034坪減って28万坪台を切るかという水準になっています。
・規模別の過去6カ月間における募集賃料上昇率
大規模ビル:0.9%
大型ビル:3.7%
中型ビル:4.4%
規模別賃料の分析では、値ごろ感のあるビルへの底堅いニーズから、「大規模ビル」では天井感が広がっている一方、1フロア面積100~200坪の「大型ビル」、1フロア面積50~100坪の「中型ビル」では、上昇傾向が続いていることが明らかとなりました。
賃料が高騰している上、選択肢も限定的なものとなっている「大規模ビル」から滲み出したニーズが「大型ビル」、「中型ビル」物件へと流れ、賃料水準を押し上げてきているものとみられます。
ピックアップニュースは以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!
(画像は三幸エステート「オフィスマーケット 東京都心5区大規模ビル」公開資料より)
▼外部リンク
三幸エステート株式会社 「オフィスマーケット 2017年10月号 東京都心5区大規模ビル」公開資料
http://www.sanko-e.co.jp/download_file/view/8522/2053
三幸エステート株式会社 オフィスマーケットレポート資料提供ページ
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