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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】訪日外国人の国内流動、首都圏や近畿圏になお集中

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


国土交通省が「FF-Data」を公開

国土交通省は4日、訪日外国人の国内における最新の動きを把握することができる「FF-Data(Flow of Foreigners-Data・エフエフデータ)」の2015年版と2016年版について、公開・提供を開始しました。近年、大幅に増加している訪日外国人旅行者の動向について、移動を中心に実態をとらえることができ、ホテル市場などの参考資料とすることができます。


この「FF-Data」は、2017年1月に2014年分のデータが初公表されたもので、公開は今回が2回目、データの作成にあたっては「訪日外国人消費動向調査(観光庁)」、「国際航空旅客動態調査(航空局)」などの調査結果を組み合わせ、訪日外国人の四半期別および年間での国内流動量推計がなされています。


・2016年都道府県間年間流動量ランキング

1位:千葉県~東京都 1,032.7万人/年

2位:京都府~大阪府 628.7万人/年

3位:東京都~神奈川県 190.3万人/年

4位:大阪府~兵庫県 152.0万人/年

5位:大阪府~奈良県 134.2万人/年

6位:東京都~京都府 129.0万人/年

7位:東京都~大阪府 124.8万人/年

8位:福岡県~大分県 116.8万人/年

9位:東京都~静岡県 89.3万人/年

10位:京都府~奈良県 88.2万人/年


国内における都道府県間の年間流動量をみると、千葉県~東京都間が圧倒的に多く、最多で唯一1,000万人/年台となっています。次ぐ京都府~大阪府間も3位以降には大きな差をつけるものとなっており、流動が首都圏・近畿圏に集中していることがあらためて明らかとなりました。


地方への訪問も増加する中、国籍による特色も

・国籍別都道府県年間入込客数ランキング

【中国】

1位:東京都 450.4万人/年

2位:大阪府 264.6万人/年

3位:京都府 190.1万人/年

4位:北海道 114.2万人/年

5位:愛知県 95.3万人/年


【韓国】

1位:大阪府 253.9万人/年

2位:東京都 183.6万人/年

3位:福岡県 172.5万人/年

4位:沖縄県 148.1万人/年

5位:京都府 93.8万人/年


【台湾】

1位:東京都 251.0万人/年

2位:北海道 167.8万人/年

3位:沖縄県 120.4万人/年

4位:大阪府 119.2万人/年

5位:京都府 82.7万人/年


【タイ】

1位:東京都 75.7万人/年

2位:大阪府 44.4万人/年

3位:北海道 29.3万人/年

4位:京都府 22.7万人/年

5位:千葉県 14.6万人/年


【英国】

1位:東京都 29.9万人/年

2位:京都府 9.9万人/年

3位:大阪府 7.8万人/年

4位:広島県 4.6万人/年

5位:神奈川県 3.8万人/年


【米国】

1位:東京都 123.8万人/年

2位:京都府 32.0万人/年

3位:大阪府 23.6万人/年

4位:神奈川県 20.2万人/年

5位:千葉県 11.3万人/年


【オーストラリア】

1位:東京都 45.2万人/年

2位:京都府 18.1万人/年

3位:大阪府 15.9万人/年

4位:長野県 7.8万人/年

5位:北海道 7.4万人/年


国籍別に訪問地をみると、韓国国籍以外では東京都が軒並みトップで、韓国のみ大阪府が1位となっています。2位はアジア圏で大阪府が多く、欧米圏は京都府のランクインが目立ちました。台湾では北海道が2位につけている点も特筆されます。全体的な傾向として、韓国国籍の旅行者は、沖縄や九州地方への訪問が多めで、欧米圏国籍の旅行者では広島県を訪問するケースが多くなっていました。


・旅行目的

首都圏・中京圏では「業務」が2~3割

北海道・岐阜県・奈良県・大分県・沖縄県では「観光・レジャー」が9割以上


・来訪回数と平均訪問県数

中国国籍・欧米国籍:来訪回数1回目が約5~7割

台湾国籍・香港国籍:来訪回数1回目は2割以下

【平均訪問県数】

韓国:1.8

台湾:2.3

香港:2.1

中国:3.7

東南アジア:2.7

ヨーロッパ:4.2

北アメリカ:3.3

オセアニア:4.1


首都圏・中京圏を訪れる人では、ビジネス業務目的が他エリアに比べて多く、2~3割を占めます。一方で北海道や岐阜県、奈良県、大分県、沖縄県などでは、観光・レジャーでの訪問が9割以上となりました。


来訪回数では、中国国籍と欧米国籍の旅行者で初めてのケースが多く、逆に台湾や香港国籍の旅行者では、複数回目の訪問である割合が高くなっています。平均訪問県数はヨーロッパが最多で、来訪回数との関係をみると回数が増加するにつれ、県数が減少する傾向が確認されました。


なお、国籍別の都道府県年間入込客数を年間推移でみると、2014年~2016年にかけ、韓国国籍の旅行者で京都や大阪、福岡、沖縄への訪問が伸びていました。また台湾国籍の旅行者でも大阪や沖縄への訪問が増加しています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は写真素材 足成より)



▼外部リンク


国土交通省 報道発表資料

http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo23_hh_000083.html

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