お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】17年7月の首都圏賃貸空室率指数、埼玉の前月比を除き悪化

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


タスが2017年7月期の首都圏賃貸住宅指標データを公開

株式会社タスは9月29日、賃貸住宅市場レポートの「首都圏版 関西圏・中京圏・福岡県版 2017年9月」を公開し、2017年7月期の「首都圏賃貸住宅指標」を発表しました。


ここで用いられている空室率TVIは、タスが独自に開発した賃貸住宅の空室に関する指標で、民間住宅情報会社に公開されたデータを空室のサンプリング、募集建物の総戸数をストックサンプリングとし、空室をストックで割って算出しています。なお募集建物の総戸数は、募集建物を階層別に分類、国勢調査および住宅土地統計調査を用いて階層別に都道府県ごとの平均戸数を算出し、これらをかけあわせることで推計しています。


・東京都の賃貸住宅指標

【全域】

空室率TVI:12.78ポイント(前年同月比+1.29、前月比+0.05)

募集期間:2.82カ月(前月比-0.03)

更新確率:32.85%

中途解約確率:46.55%


【23区】

空室率TVI:12.47ポイント(前年同月比+1.23、前月比+0.01)

募集期間:2.81カ月(前月比-0.03)

更新確率:33.70%(前月比-1.01)

中途解約確率:45.43%(前月比+1.17)


【市部】

空室率TVI:15.58ポイント(前年同月比+1.51、前月比+0.37)

募集期間:2.90カ月(前月比+0.02)

更新確率:25.67%(前月比-1.69)

中途解約確率:51.60%(前月比+1.64)


空室率TVIはいずれも前年同月比、前月比ともプラスになり上昇、やや悪化傾向がみられています。募集期間は東京市部で前月より長くなりました。更新確率はやや低下、中途解約確率がやや上昇し、東京市部の中途解約確率が50%台を突破しています。


・首都圏その他地域

【神奈川県】

空室率TVI:15.74ポイント(前年同月比+1.03、前月比+0.01)

募集期間:3.79カ月(前月比+0.07)

更新確率:32.84%(前月比-1.81)

中途解約確率:46.74%(前月比+1.63)


【埼玉県】

空室率TVI:18.33ポイント(前年同月比+1.19、前月比-0.03)

募集期間:3.31カ月(前月比-0.01)

更新確率:37.10%(前月比+1.62)

中途解約確率:43.01%(前月比-1.15)


【千葉県】

空室率TVI:16.40ポイント(前年同月比+1.29、前月比+0.02)

募集期間:3.51カ月(前月比-0.01)

更新確率:34.82%(前月比-3.28)

中途解約確率:50.53%(前月比+2.47)


空室率TVIは、埼玉県の前月比のみマイナスとなり、その他はいずれもやはりプラスと上昇してきています。募集期間は埼玉県、千葉県はわずかに短縮され、神奈川県ではやや伸びました。更新確率は埼玉県のみ上昇し、中途解約確率も同県のみが低下しています。千葉県の中途解約率は50%を上回りました。


東京のマンション系空室率指数が上昇

・物件種別空室率TVI

【マンション系(S造・RC造・SRC造)】

東京都:前年同月比+1.19、前月比+0.04

東京23区:前年同月比+1.22、前月比+0.02

東京市部:前年同月比+1.05、前月比+0.31

神奈川県:前年同月比+0.34、前月比-0.04

埼玉県:前年同月比+1.58、前月比+0.03

千葉県:前年同月比+1.50、前月比-0.02


【アパート系(木造・軽量鉄骨造)】

東京都:前年同月比+0.26、前月比-0.24

東京23区:前年同月比-0.52、前月比-0.40

東京市部:前年同月比+2.28、前月比+0.20

神奈川県:前年同月比+2.16、前月比+0.06

埼玉県:前年同月比+1.90、前月比+0.03

千葉県:前年同月比+0.16、前月比+0.03


マンション系の空室率TVIは、全地域の前年同月比が上昇となりました。前月比では神奈川県と千葉県のみ低下し、その他はすべて上昇しています。


アパート系の空室率TVIは、東京23区以外で前年同月比、前月比とも上昇、東京23区のみ前年同月比、前月比とも低下になりました。東京都全体では東京23区の低下が市部の悪化をカバーし、前月比のみ低下となりました。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は公開資料より)

(分析:株式会社タス)



▼外部リンク


株式会社タス 賃貸住宅市場レポート「首都圏版 関西圏・中京圏・福岡県版 2017年9月」公開資料

http://www.tas-japan.com/

関連記事

  • 不動産投資

    中古マンションのリノベーション投資|メリットとデメリット

    人生100年時代といわれる今、不動産投資が注目されています。 中古マンションのリノベーション投資は、初期投資の負担を軽減できる点で、新築物件投資が難しい方々にも注目されています。 この記事では、中古マンションリノベーション投資のメリット・デメリットと、不動産投資の失敗例、投資を始める際の重要なポイントを解説します。

    2024.04.03
  • 不動産投資

    入居が決まらない理由は「メンテナンス」にある?|不動産投資

    あなたの物件がなぜ選ばれないのか、その秘密を解き明かします。共用部のメンテナンス不足が与える影響、改善策から差別化戦略まで、魅力的な物件へと生まれ変わる方法を紹介します。

    2024.02.29
  • 不動産投資

    不動産管理会社のプロが教える価値を上げるメンテナンスとは?|不動産投資

    不動産価値を高める秘訣とは?国交省の調査から見えた、長期修繕計画の重要性とオーナーの現状を解明。賃貸経営を成功に導くプロのメンテナンス術を解説いたします。

    2024.02.19
  • 不動産投資

    【不動産投資】物件価値を上げるためのメンテナンスで必要な項目を解説

    物件メンテナンスは賃貸経営の成功に不可欠で、物件の不具合における迅速な対応が入居者の退去を防ぎます。適切なメンテナンスは物件価値を高め、質の良い入居者を引きつけ、安定した経営を実現します。

    2024.02.15