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不動産投資

2018.05.31

満室の窓口

【pickupニュース】5月の建設工事受注高は3カ月連続減少の約5.8兆円に

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

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国土交通省が受注動態統計調査資料を公開

国土交通省は10日、2017年5月分の「建設工事受注動態統計調査」の結果をとりまとめ、公開を開始しました。この調査は建設業者の受注動向や公共機関・民間などからの毎月の受注額を発注者別、業種別、工事種類別、地域別に把握、基礎資料とすることを目的に行われているもので、建設業許可業者約47万業者の中から、約12,000業者を対象に毎月実施されています。


2017年5月の受注高は5兆8,327億円で、前年同月と比べると8.6%の減少になり、3カ月連続でマイナスとなりました。このうち元請受注高は3兆8,817億円で、前年同月比10.3%の減少、下請受注高は1兆9,511億円で5.2%の減少でした。


業種別にみると、総合工事業が3兆5,487億円で、前年同月比13.9%の2桁減少となり、先月の増加から再び減少に転じています。また職別工事業は8,117億円で、前年同月比5.4%のマイナスと前月に続く減少、設備工事業は1兆4,723億円で、前年同月比4.8%の増加となり5カ月ぶりにプラスとなりました。


元請受注高について、発注者別の内訳をみると公共機関からが1兆206億円と、前年同月から28.2%増加し、2カ月連続でプラスになった一方、民間などからのものは2兆8,611億円で、前年同月比19.0%の大幅減少、3カ月連続のマイナスになっています。


公共機関からの受注高増が目立つも民間は減少

2017年5月の公共機関からの受注工事高は、1件500万円以上の工事を対象とすると、1兆円で前年同月比34.9%の増加でした。このうち国の機関からの受注が3,688億円で前年同月比58.0%の増加と、3カ月ぶりかつ大幅な増加を記録しています。地方の機関からの受注工事額は6,312億円で、前年同月比24.3%の増加、3カ月連続のプラスでした。


工事分類別で受注工事額が高かったのは、「道路工事」の2,388億円、「教育・病院」の1,979億円、「その他」の1,641億円で、発注機関別と掛け合わせると、上位から国による「その他」の1,243億円、政府関連企業などによる「道路工事」の1,085億円、市区町村の「教育・病院」が976億円という結果でした。


1件あたり5億円以上の工事を対象とした、民間などからの建設工事・建築設備工事の2017年5月における受注工事額は6,312億円で、前年同月に比べ28.7%の減少となりました。マイナスは3カ月連続になります。


発注者別では、「その他」の79億円や「電気・ガス・熱供給・水道業」の960億円、「金融業、保険業」の315億円、「情報通信業」の70億円、「農林漁業」33億円、「製造業」1,312億円、「運輸業、郵便業」の648億円が前年同月比プラスとなった一方、「卸売業、小売業」の252億円、「鉱業、採石業、砂利採取業、建設業」の17億円、「サービス業」の788億円、「不動産業」の1,835億円が前年同月比でマイナスとなりました。


工事種類別で受注工事額が多いのは、「住宅」の1,269億円、「工場・発電所」の1,221億円、「事務所」の1,197億円です。発注者別と掛け合わせると、受注工事額は上から不動産業の「住宅」1,152億円、製造業の「工場・発電所」1,056億円、電気・ガス・熱供給・水道業の「事務所」755億円でした。


1件が500万円以上のものを対象とする、民間などからの土木工事及び機械装置といった工事における5月の受注額は、4,885億円で前年同月に比べ30.6%増加しました。先月に続く増加で、製造業の「機械装置等工事」が1,368億円、運輸業、郵便業の「鉄道工事」が475億円、電気・ガス・熱供給・水道業の「機械装置等工事」が452億円などで多くを占めるものとなっています。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像は国土交通省「建設工事受注動態統計調査報告」2017年5月分公開資料より)



▼外部リンク


国土交通省 「建設工事受注動態統計調査報告」2017年5月分 公開資料

http://www.mlit.go.jp/001191990.pdf


国土交通省 報道発表資料

http://www.mlit.go.jp/press/joho04_hh_000697.html

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