お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

不動産投資

2018.06.08

満室の窓口

【pickupニュース】17年首都圏居住用賃貸の成約賃料は上昇傾向をキープ

日々のニュースの中で不動産投資や賃貸経営、資産運用など暮らしに関わるニュースをピックアップしてます。

今回ピックアップするニュースはこちら!


アットホームが年間の賃貸物件市場動向を発表

アットホーム株式会社は23日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける2017年の首都圏居住用賃貸物件市場動向をまとめた調査結果を公開しました。1都3県を対象とした物件成約数や成約賃料の推移をみることができます。


・居住用賃貸物件成約動向

首都圏合計:234,444件(前年比-0.8%)

東京23区:103,649件(前年比+0.4%)

東京都下:21,431件(前年比+4.7%)

神奈川県:60,519件(前年比-1.2%)

埼玉県:24,334件(前年比-8.7%)

千葉県:24,511件(前年比-0.5%)


2017年における居住用賃貸物件の成約数は、首都圏合計で234,444件となり、前年に比べ0.8%とわずかながら減少、2年連続でマイナスとなりました。東京都下と東京23区は増加しましたが、埼玉県で8.7%の減少となるなど周辺エリアでのマイナスが全体を押し下げています。近年、増加が続いていた千葉県も4年ぶりに減少へ転じました。


なお、月別の首都圏成約数推移では、1~6月で前年同月比がマイナス、7~12月で前年同月比プラスと前半・後半が綺麗に分かれる結果となっています。年の前半で進行したマイナス幅を後半で縮小させたものの、わずかながらマイナスが勝るかたちで年間を終えたことがうかがわれました。


・物件種別成約数の前年比

【マンション】

首都圏合計:-1.5%

東京23区:-0.6%

東京都下:-2.3%

神奈川県:-2.4%

埼玉県:-6.5%

千葉県:+1.3%


【アパート】

首都圏合計:+1.0%

東京23区:+3.9%

東京都下:+15.0%

神奈川県:+1.2%

埼玉県:-11.3%

千葉県:-1.8%


マンションとアパートの内訳を前年比でみると、マンションは千葉県を除き、全エリアがマイナスとなり、全体の成約減につながっていることが分かります。逆にアパートは東京都下の前年比15.0%増など、大きく伸びた地域もあり、全体で増加に転じていました。ただし埼玉県ではアパートも11.3%の減少と2桁マイナスになっています。


・首都圏の面積帯別成約数割合

【マンション】

30平米未満:47.2%、前年比+0.2%

30~50平米未満:32.2%、前年比-3.7%

50~70平米未満:17.2%、前年比-2.5%

70平米以上:3.4%、前年比+0.8%


【アパート】

30平米未満:55.4%、前年比-1.1%

30~50平米未満:33.1%、前年比+3.3%

50~70平米未満:10.7%、前年比+4.7%


面積帯別成約数の前年比では、マンションで30平米未満のシングル向きが神奈川県などで好調となり、5年ぶりに首都圏全体で増加となりました。70平米以上もやや増加しています。一方、中間域の30~50平米未満、50~70平米未満であるカップル・ファミリー向きは2年連続で減少しました。


アパートでは、30平米未満のシングル向きが2年連続で減少を記録しましたが、カップル・ファミリー向きはそれぞれ増加に転じています。


賃料はマンション・アパートとも上昇

・1戸あたりの成約賃料

【マンション】

首都圏合計:8.80万円(前年比+0.7%)

東京23区:10.01万円(前年比+1.0%)

東京都下:7.38万円(前年比-0.4%)

神奈川県:7.72万円(前年比-0.6%)

埼玉県:6.84万円(前年比+0.3%)

千葉県:7.00万円(前年比+0.1%)


【アパート】

首都圏合計:6.35万円(前年比+2.4%)

東京23区:7.34万円(前年比+3.7%)

東京都下:6.27万円(前年比+3.6%)

神奈川県:6.18万円(前年比+1.6%)

埼玉県:5.53万円(前年比-1.6%)

千葉県:5.41万円(前年比+0.4%)


2017年の首都圏における1戸あたりの成約賃料は、マンションが8.80万円で前年比0.7%の上昇、アパートは6.35万円で前年比2.4%の上昇となり、いずれもプラスになりました。マンションはプラス基調を回復、アパートは5年連続のプラスです。


地域別でみると、マンションは小幅な動きながら東京23区で前年より1.0%上昇し、10万円の大台を突破しました。東京都下と神奈川県はわずかながら下げています。アパートでは、マンションより上昇幅が大きく、東京23区では3.7%、東京都下でも3.6%の上昇になりました。埼玉県は唯一のマイナスで、前年より1.6%下落した5.53万円になっています。


・平米あたりの成約賃料

【マンション】

首都圏合計:2,623円(前年比+0.8%)

東京23区:3,073円(前年比+0.7%)

東京都下:2,205円(前年比+0.9%)

神奈川県:2,239円(前年比+1.1%)

埼玉県:1,833円(前年比-1.1%)

千葉県:1,881円(前年比+0.4%)


【アパート】

首都圏合計:2,236円(前年比+1.4%)

東京23区:2,916円(前年比+0.5%)

東京都下:2,128円(前年比+0.4%)

神奈川県:2,128円(前年比+1.0%)

埼玉県:1,645円(前年比+0.7%)

千葉県:1,642円(前年比+0.1%)


平米あたりの成約賃料でみても、首都圏平均はマンションが2,623円で、前年より0.8%上昇し、3年連続のプラス、アパートが首都圏平均2,236円で、前年比1.4%上昇の5年連続プラスとなり、好調さが維持されています。地域別では、埼玉県のマンションのみが前年より下落、1.1%のマイナスでした。


ピックアップニュースは以上になります。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

今後も皆様のお役に立つ内容をお届けしてまいりますのでご期待ください!


(画像はプレスリリースより)

(調査内容・アットホーム調べ)



▼外部リンク


アットホーム株式会社 ニュースリリース(プレスリリース)

http://athome-inc.jp/

関連記事

  • 不動産投資

    賃貸併用住宅のメリットとデメリット

    本記事では、賃貸併用住宅のメリット・デメリットを整理し、後悔しないためのポイントを解説します。 賃貸併用住宅に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

    2024.11.14
  • 不動産投資

    次の繁忙期にこそ決める!長期空室が続く理由と空室対策アイデア7選

    賃貸物件の空室期間が長引くと、オーナーにとっては収益の損失となり、管理の手間も増えてしまいます。 しかし、長期空室の理由を正確に把握し、適切な対策を講じることで、次の繁忙期には満室にする可能性を大きく引き上げることができます。 この記事では、長期空室が続く主な理由を整理し、空室対策として効果的な7つの方法をご紹介します。 次の繁忙期に向け、確実な入居率アップを目指すためのヒントをぜひお役立てください。

    2024.10.31
  • 不動産投資

    リノベーションの費用対効果とは〜キャッシュフロー分析が不可欠〜

    不動産市場は絶えず変動していますが、その中でも特に注目されるのがリノベーションの利益性とその効果です。 本記事では、リノベーションの費用対効果を明らかにし、不動産投資におけるキャッシュフローを改善する具体的な戦略について解説します。

    2024.10.23
  • 不動産投資

    賃貸物件に「シェアサイクル」という選択肢|メリットと設置方法

    最近、都市部を中心に「シェアサイクル」が急速に普及しています。 自転車を手軽にレンタルできるシェアサイクルは、環境にも優しく、交通渋滞の緩和や通勤時間の短縮にも貢献するなど、多くのメリットがあります。 その「シェアサイクル」を賃貸住宅にも取り入れる動きが始まっているのです。

    2024.10.21